2013年夏からアメリカ・カナダで販売が開始されるインフィニティQ50は、日本で次期スカイラインとして発売されると言われているが、アメリカでは発売後も現行モデルであるインフィニティG37セダン(V36型・日本名:スカイラインセダン)が2015年半ばまで併売されることが判明した。
その理由は…
新旧スカイラインを併売?インフィニティQ50
G37のMT車は消滅
インフィニティの米国部門であるインフィニティUSAによると、アメリカ国内のニアラグジュアリーセグメントにおいて、Q50はトップレンジの車種となるが、G37セダンはロアーレンジに位置しており、マーケットが異なる。
G37とQ50のアメリカでの価格は、最も安いグレードの場合G37が「G37 Journey」の3万2550ドル(1ドル=100円換算で325万5千円)なのに対してQ50は「Q50 3.7」の3万6700ドル(1ドル=100円換算で367万円)であり、4,150ドル(1ドル=100円換算で41万5000円)の価格差が生じている。
そのため、顧客のニーズに幅広く応えるために併売を行うことにしたとコメントしている。
なお、併売されるG37のラインナップはATのみとなり、後輪駆動の「G37 Journey」と4輪駆動の「G37 AWD」の2種類。
後輪駆動・6速MTの「G37 Sport」は消滅する。
2013年11月13日追記:日本国内でもQ50が新型スカイラインとして発表され、旧型と併売されることとなった。
スカイライン、新旧モデルを併売
ゴン太はこう思った。
インフィニティでは「ニアラグジュアリーセグメント」という呼び方をしているが、これはアメリカでは「エントリーレベルラグジュアリーカー」とも呼ばれており、BMW3シリーズやメルセデスベンツCクラスなど、高級車のエントリーモデルが属するセグメントのこと。
ヨーロッパで一般的に使われている自動車のセグメント分類であるA・B・C・D・Eの5つのセグメントで言うと、インフィニティG37およびQ50はDセグメントに相当する。
ちなみに、インフィニティM(日本名:フーガ)はEセグメントとなる。
インフィニティはG37とQ50を併売することで、従来からのDセグメントの顧客を新型のQ50で、Cセグメントから上級移行する顧客をG37で取り込むことで、Dセグメントの顧客を幅広く獲得したいと考えているようだ。