超ハイテン材を使用したインフィニティQ50の車体骨格モデル

2013年5月に開催された「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展 2013」で公開された、
1.2GPa級高成形性超ハイテン材を使用したインフィニティQ50の車体骨格モデル。

2013年8月5日にアメリカでの発売が開始され、日本でも次期スカイラインと目されているインフィニティQ50には、世界初となる3つの新しい技術「1.2GPa級高成形性超ハイテン材」、「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」と「アクティブ・レーン・コントロール」が搭載されている。
いったいどのような技術なのかというと…

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3つの世界初 インフィニティQ50

3つの世界初を搭載

インフィニティQ50には、世界初となる3つの新しい技術「1.2GPa級高成形性超ハイテン材」、「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」と「アクティブ・レーン・コントロール」が搭載されている。

1.2GPa級高成形性超ハイテン材

燃費向上の目的で軽量化を行うため、最近クルマのボディに引っ張り強度の高いハイテン材の採用が拡大している。
同じ強度ならばハイテン材の方が薄くできるため、軽量化になるためだ。

現在、ボディの構造部材には引っ張り強度440MPa(メガパスカル)、590MPaの「ハイテン材」と780MPa、980MPaの「超ハイテン材」が用いられている。
※440MPa以上がハイテン材、770MPa以上は超ハイテン材と呼ばれている。

しかし、ハイテン材は引っ張り強度を高めると延びにくくなってしまうため、複雑な形状にプレスすると割れてしまうという欠点がある。
そのため980MPaを超える超ハイテン材はこれまで構造部材には使用できないとされていた。

日産が新日鐵住金株式会社、株式会社神戸製鋼所と共同開発した「1.2GPa(ギガパスカル)級高成形性超ハイテン材」は、材料の組織を微細化することで強度と延びを両立し、超ハイテン材を複雑な形状にプレスすることが可能となった。

さらに最適な溶接方法も確立できたため、1.2GPa(=1200MPa)という高強度の超ハイテン材をセンターピラー内のレインフォースやフロントルーフレール、サイドルーフレールといった構造部材に使用することが可能となった。

日産は超ハイテン材の採用を積極的に進めており、現状の9%から2017年以降に発売する新型車で25%(重量ベース)まで拡大する計画を推進している。

その第1弾がインフィニティQ50である。

ダイレクト・アダプティブ・ステアリング

ダイレクト・アダプティブ・ステアリングは、機械式のステアリングシステムに用いられているステアリングギヤに代わってモーターでステアリングを動かす仕組みとなっている。

タイヤとステアリングホイールが直接つながっていないため、路面の段差やうねりを乗り越える際のキックバックが遮断され、快適な運転が可能となる上、機械的なタイムラグがないことから、操舵に対してクルマが曲がるまでのレスポンスが向上。

ステアリングの操舵とタイヤの角度を制御できるようになったことで、進路を保つための小刻みなステアリング修正が必要なくなり、横風で進路を乱された際も自動的にステアリング修正が行われるため、ドライバーの疲労を軽減することができる。

また、ドライバーの好みや道路状況に応じてステアリングの重さや、操舵角とタイヤの切れ角(ステアリングギヤ比)を「ヘビー・スタンダード・ライト」の3種類のセッティングから選ぶことができる。

アクティブ・レーン・コントロール

infiniti q50

「アクティブ・レーン・コントロール」は、車載カメラによる車線検出システムを使用し、車両と白線の距離を監視。
白線がはっきりと確認できる道路であれば、車線からはみ出しそうになった時に警告音でドライバーに注意をうながし、同時にブレーキを制御することでクルマを車線中央に戻す。

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