ヘリテイジカーの展示イベント「オートモビルカウンシル2017(AUTOMOBILE COUNCIL 2017)」が2017年8月4日から6日まで、千葉県の幕張メッセで開催された。
オートモビルカウンシルは、「クラシック ミーツ モダン」というコンセプトで自動車メーカーやヘリテイジカー専門ショップが参加するイベントで2016年にスタートし、今年が2回目の開催となる。
日産自動車も出展しており、日産ブースでは「時代の最先端デザイン」というテーマで、ヘリテイジカー3台が展示された。
今回はレストア後の初展示となる、プリンス スカイラインスポーツのプロトタイプを紹介する。
プリンス スカイラインスポーツ クーペ(1960年・BLRA-3型)
イタリアのデザイナー、ジョバンニ・ミケロッティ氏のデザインによるスカイラインスポーツは、1960年(昭和35年)にイタリアのトリノ国際自動車ショーでデビューした。
従来の日本車になかった高級クーペで、イタリアのデザインを採用した初めての日本車でもある。
この展示車は、イタリアの工房アレマーノで制作されてトリノ国際自動車ショーに展示されたプロトタイプそのものである。
フェンダーミラーもドアミラーもなく、フロントグリルやフロントフェンダーのエンブレムも生産車と異なっている。
1960年当時の状態を再現するためのレストアが今年(2017年)行われ、オートモビルカウンシル2017がレストア後初めての展示となった。
トリノ国際自動車ショーにはこの青いクーペと、白のコンバーチブルの2台のプロトタイプが展示された。
コンバーチブルのプロトタイプが以前、日産グローバル本社ギャラリーに展示された際の記事はこちら
クーペの市販車はこちら
プリンス スカイラインスポーツ クーペ 主要諸元
ヘリテージコレクションNo.028
全長:4,650㎜
全幅:1,695㎜
全高:1,385㎜
ホイールベース:2,535㎜
トレッド(前/後):1,338mm/1,374mm
車両重量:1,350㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/ド・ディオンアクスル
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイア:5.90-15-4PR
プリンス スカイラインスポーツ クーペ エンジン主要諸元
エンジン型式:GB4(直列4気筒・OHV)
総排気量:1,862㏄
最高出力:69kW(94ps)/4,800rpm
最大トルク:153N・m(15.6kgm)/3,600rpm