東京・銀座の日産クロッシングでは、2021年(令和3年)12月23日から2022年(令和4年)1月26日まで、全日本GT選手権GT500クラスでチャンピオンとなったレーシングカー「XANAVI(ザナヴィ) NISMO Z」が展示された。
XANAVI NISMO Z(2004年・Z33型・2004年JGTCシリーズチャンピオン)
現在のスーパーGTの前身となった全日本GT選手権(JGTC)・GT500クラスで、日産は2004年(平成16年)にフェアレディZ(Z33型)を投入した。
前年まで使用されていたスカイラインGT-R(R34型)譲りのVQエンジンやトランスアクスルを用いて制作されていた。
エンジンはGT500専用の3リッターツインターボのVQ30DETTを搭載。
市販車用のVQエンジンはセドリック/グロリア(Y34型)用のVQ30DETとステージア(M35型)用のVQ25DETがターボエンジンだったが、いずれもシングルターボだった。
展示車は2004年に参戦した車両で本山哲/リチャード・ライアン組がドライブし、開幕戦・TIサーキット英田(現在の岡山国際サーキット)と第6戦・オートポリスで優勝。
スカイラインGT-R(R34型)のラストイヤーとなった2003年に続き、2年連続のシリーズチャンピオンを獲得した。
2004年の戦績は、
第1戦・TI:優勝
第2戦・菅生:リタイア
第3戦・セパン:3位
第4戦・十勝:リタイア
第5戦・もてぎ:3位
第6戦・オートポリス:優勝
第7戦・鈴鹿:7位
シリーズランキング1位。
メインスポンサーのXANAVI(ザナヴィ) については下記リンクを参照。
https://nissangallery.jp/ghq/whatisxanavi/
XANAVI NISMO Z(2004年) 主要諸元
ヘリテージコレクションNo.375
全長:4,625㎜
全幅:1,940㎜
ホイールベース:2,650㎜
トレッド(前/後):1,640㎜/1,620㎜
車両重量:1,080㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイア:330/40R18(前後共)
XANAVI NISMO Z(2004年) エンジン主要諸元
エンジン型式:VQ30DETT(V型6気筒・DOHC・ツインターボ)
総排気量:2,987㏄
最高出力:342kW(465ps以上)/5,600rpm
最大トルク:706N・m(72.0kgf・m以上)/4,000rpm