2013年6月25日に開催された、第114回日産自動車株式会社 定時株主総会の会場では、創立80周年にちなんだ展示が行われた。
第114回日産自動車株主総会の展示
日産初の量産車ダットサン14型
1933年(昭和8年)12月に設立された自動車製造株式会社は、翌年社名を日産自動車株式会社へと変更し、横浜工場でベルトコンベアを使用した自動車の大量生産に取り組む。
そして1935年(昭和10年)、日産としてだけでなく国産車としても初めての量産車として生まれたのがダットサン14型である。
ダットサン14型は、2シーター・ソフトトップのロードスターの他、4シーター・ソフトトップのフェートン、2シーターのクーペ、4シーターのセダン、トラックの5種類のバリエーションが作られた。
今回展示されたのはロードスターである。
全長:2,800mm
全幅:1,200mm
全高:1,800mm
ホイールベース:1,980mm
車両重量:500kg
エンジン型式:7型(直列4気筒・サイドバルブ)
排気量:722cc
最高出力:11kW(15ps)/3,600rpm
最大トルク:37Nm(3.8kgm)/2,000rpm
日本未発売のインフィニティQ50
市販車のコーナーには、現在発売されているデイズ、ノート、シルフィの他、2013年1月にアメリカで発表され、夏にはアメリカとカナダでの発売が予定されているスポーツセダン「インフィニティQ50」も展示された。
日産役員の思い出の1台
10人の日産役員が「最も思い入れの深いクルマ」を選んだビジュアルボードを展示。
彼らがどんなクルマを選んだかというと…
カルロス・ゴーン(社長 最高経営責任者)・・・ダットサン14型ロードスター
志賀俊之(最高執行責任者)・・・初代マーチ
アンディ・パーマー(副社長 商品企画担当)・・・初代シルビア
ジョセフ・ピーター(副社長 財務・経理担当)・・・初代フェアレディZ
片桐隆夫(副社長 営業・マーケティング担当)・・・ブルーバード1600SSS(1970年サファリラリー優勝車)
今津英敏(副社長 生産担当)・・・チェリー
西川廣人(副社長 アジア・日本・購買・開発・生産担当)・・・3代目スカイライン2000GT
トレバー・マン(副社長 欧州・中近東・アフリカ担当)・・・デュアリス
コリン・ドッジ(副社長 アメリカ担当)・・・ジューク
山下光彦(副社長 開発担当)・・・リーフ
写真とミニカーで振り返る80年
日産自動車の80年にわたる歴史を年代別に写真で紹介。
さらに各年代の日産車のミニカーも並べられていた。