日産グローバル本社ギャラリーでは、第46回東京モーターショー2019に電気自動車のコンセプトカー「ニッサン IMk」が展示されたことにちなんで、「東京モーターショーが待ちきれない!モーターショーに向けて日産の電気自動車(EV)の歴史を楽しもう!」という展示が2019年10月11日から11月11日まで行われた。
日産の電気自動車の歴史をテーマに、4台のヘリテージカーが展示された。
今回はたま 電気自動車を紹介する。
たま 電気自動車(1947年・E4S-47-Ⅰ型)
たま 電気自動車は、立川飛行機が解体されてできた東京電気自動車が開発した。
1947年(昭和22年)当時の日本は戦後まもない時期だったため、ガソリンが不足していた。
しかし、家電製品が普及していなかったため電力供給には余裕があり、政府は電気自動車の生産を奨励した。
たま電気自動車の性能は公称値では最高速度35km/h、航続距離は65kmという当時としてはトップレベルの性能だったが、商工省(現在の経済産業省の前身)の「第1回電気自動車性能試験」では公称値を上回る最高速度35.2km/h、航続距離96kmを記録したという。
1951年(昭和26年)ごろまでタクシーにも使用された。
展示車は2010年(平成22年)の初代リーフ発表に合わせて、日産名車再生クラブによってフルレストアされた個体で、走行可能な状態で保存されている。
過去の展示は下記リンクから。
第46回東京モーターショー2019のコンセプトカー「ニッサン IMk」は下記リンクから。
https://nissangallery.jp/tms/tms2019_201910/
たま 電気自動車 主要諸元
ヘリテージコレクションNo.9
全長:3,035㎜
全幅:1,230㎜
全高:1,618㎜
ホイールベース:2,000㎜
トレッド(前/後):1,045㎜/1,045㎜
車両重量:1,100㎏
サスペンション(前後共):縦置きリーフ
ブレーキ(前後共):ロッド式ドラム
タイア:4.00-17-4PR
たま 電気自動車 モーター主要諸元
モーター型式:直流直巻モーター
最高出力:定格3.3kW(4.5ps)