1938年のダットサン17型の燃費はリッター30キロ越え?

横浜市の日産グローバル本社ギャラリーでは、1938年の「ダットサン 17型フェートン」が2023年(令和5年)3月4日から4月20日まで展示されている。

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ダットサン 17型フェートン(1938年・17型)

1938年(昭和13年)に発売されたダットサン17型は、日中戦争でガソリンが不足しつつあった当時、燃費の良さをアピールしていた。

ダットサン 17型フェートン(1938年・17型)のフロントビュー

当時のカタログでは、東京ー八王子間50kmで行われたガソリン経済競争で1位となったダットサンは、ガソリン消費量がわずか0.42ガロン(1.58リッター)に過ぎず、燃料節約の目的に合致した理想的な車とアピールされていた。
また、ガソリン節約という国策に沿っており非常時の日本国民にふさわしいということもカタログに書かれていた。
1.58リッターの燃料で50kmを走行したということは、燃費は31.64km/lということになる。

ダットサン 17型フェートン(1938年・17型)のリヤビュー

シートはクローム仕上げのパイプにテンション式スプリングとヘアロックを組み合わせたもので、柔らかく応接間のソファーに座るような心地と表現されていた。

ダットサン 17型フェートン(1938年・17型)のシート

フロントサスペンションは横置きリーフ。

ダットサン 17型フェートン(1938年・17型)のサスペンション

ダットサン 17型フェートン 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.293
全長:3,129㎜
全幅:1,190㎜
ホイールベース:2,005㎜
トレッド(前/後):1,038㎜/1,049㎜
車両重量:610㎏
サスペンション(前/後):横置きリーフ/縦置きリーフ
ブレーキ(前/後):ロッド式ドラム/ロッド式ドラム
タイヤ:4.00-16バルーン

ダットサン 17型フェートン エンジン主要諸元

エンジン型式:7型(直列4気筒・サイドバルブ)
総排気量:722㏄
最高出力:12kW(16ps)/3,600rpm

今回の展示車である17型フェートンがデモ走行した際の記事は下記リンクから。

戦争に翻弄されたダットサンがデモ走行
日産自動車の創立80周年を記念したパレードが2013年12月23日に行われ、隣接する特設会場では日産が保存しているヘリテージカーのデモ走行が行われた。

ダットサン16型フェートンの記事は下記リンクから。

ダットサン 16型 フェートンを展示
新型ノート(E13型)の発売に合わせ、3台の小型車が2020年11月24日から2021年2月12日までヘリテージゾーンに展示された。その中から今回はダットサン16型を紹介する。

ダットサン17T型トラックの記事は下記リンクから。

ダットサン17T型トラックを80周年特別展示
日産グローバル本社ギャラリーでは、2014年10月30日から12月1日まで、日産自動車の80周年を記念した特別展示の第4弾である「日産80周年グランドフィナーレ~80年のありがとうをこめて~」Part1が開催されている。その中からダットサン17T型トラックを紹介する。
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