日産自動車は2013年9月17日、アメリカ・カリフォルニア州で行われたプレス向けイベント「Nissan 360」において、1971年のサファリラリーで優勝したフェアレディZを日産名車再生クラブの手で走行可能な状態に再生すると発表した。
2006年に日産自動車の研究開発部門でボランティアとして始まった「日産名車再生クラブ」は、記念車庫に保存されている歴史的な車両を走行可能な状態に再生することでものづくりの技術を学ぶという目的で結成され、現在は60人以上が参加している。
これまでに8台を再生
日産名車再生クラブはこれまでに1947年に発売された電気自動車「たま電気自動車」、1958年にオーストラリアのラリーに参戦した「ダットサン富士号」と「ダットサン桜号」、1964年の日本グランプリに参戦した「プリンススカイライン2000GT」など8台を走行可能な状態に再生。
9台目となるフェアレディZは2013年12月に完成が予定されている。
雰囲気をどこまで残せるか?
今回再生されるフェアレディZは、1971年に行われたサファリラリーで総合優勝したラリーカー。
サファリラリーに使われた状態のまま保存されているため、競技中に破損した箇所もそのままの状態となっており、ボディに錆びも見られる。
走行可能な状態に再生しつつも、ヘリテージカーの魅力である当時の雰囲気をどこまで残しながら仕上げられるのか、12月の完成予定に向けて日産名車再生クラブの手腕が注目される。