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日産銀座ギャラリーでは、日産自動車創業80周年にちなんだ展示として1937年(昭和12年)型のダットサン16型セダンが2013年9月27日から10月15日まで展示された。

日産横浜工場は1934年に日本で初めてベルトコンベア方式の生産ラインを採用し、1932年にわずか150台だった生産台数は、ピーク時の1937年には8000台を超えるまでに生産効率が向上。
東洋一の規模と技術を誇っていた。

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初任給の38か月分 ダットサン16型セダン

ベルトコンベア方式で生産

日産横浜工場は1934年に日本で初めてベルトコンベア方式の生産ラインを採用し、1932年にわずか150台だった生産台数は、ピーク時の1937年には8000台を超えるまでに生産効率が向上。
東洋一の規模と技術を誇っていた。

その横浜工場で生産されたダットサン16型は1937年に発売された。
日本を走る乗用車の大半を輸入車が占めていた当時、日産自動車は日本の道路事情に適したクルマを普及させるべく開発されたダットサン16型は、合理的な設計でコストを抑えた上、丸みのあるかわいらしいデザインを採用。
ダットサン16型にはセダンの他、クーペ、フェートン、ロードスターが用意され、当時の小型乗用車市場を独占した。

しかし、ダットサン16型が発売された1937年に日中戦争が勃発。
乗用車よりも軍用トラックの生産が優先されるようになったため、横浜工場は乗用車の生産を自粛せざるを得なくなってしまう。
自動車メーカーも軍需産業の一部として時代の波に巻き込まれていったのである。

翌1938年(昭和13年)には戦前最後のダットサンとなるダットサン17型が発売されるが、エクステリアは16型を踏襲しインテリアは戦時中の材料不足からシンプルなものとなっていった。

価格は初任給の38か月分

ダットサン16型セダンの1937年発売当時の価格は2100円。
ちなみに当時の物価は小学校教員の初任給55円、もりそば13銭であった。

小学校教員の初任給38か月分に相当する価格ということは、現在の価格に換算した場合、初任給20万円で計算すると760万円となる。
自動車普及のためにベルトコンベアで生産してコスト削減を図っていても、庶民が自動車を所有することは難しい時代だったのだ。

全長:3120㎜
全幅:1190㎜
全高:1600㎜
車両重量:630㎏
ホイールベース:2005㎜
トレッド(前/後):1038㎜/1049㎜

エンジン型式:7型(直列4気筒・サイドバルブ)
排気量:722㏄
最高出力:12kW(16ps)/3,600rpm
最大トルク:37N・m(3.8Kgm/2,000rpm
サスペンション(前/後):リーフ/リーフ
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイヤサイズ(前/後):4.00-16
発売当時価格:2100円

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