現存する最古のクルマを展示

ダットサン12型フェートン

日産グローバル本社ギャラリーでは日産自動車の創立80周年を記念した展示イベントが開催されており、日産自動車に現存する最古の車両となるダットサン12型フェートンが2013年9月26日から10月24日まで展示された。

現存する最古のクルマを展示

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ダットサンの由来

日産グローバル本社ギャラリーでは日産自動車の創立80周年を記念した展示イベントが開催されており、日産自動車に現存する最古の車両となるダットサン12型フェートン(1933年 12型)が2013年9月26日から10月24日まで展示された。

「ダットサン」の名前は、1914年に快進社自動車工場が製造した「ダット1号車」に由来する。
「ダット(DAT)」は快進社自動車工場を支援した田健治郎の「D」、青山禄朗の「A」、竹内明太郎の「T」と、日本語の「脱兎」を掛けたもの。

快進社自動車工場は1926年(昭和元年)に大阪の実用自動車製造と合併してダット自動車製造となり、1931年(昭和6年)には鮎川義介が経営する戸畑鋳物の傘下に入って戸畑鋳物自動車部となる。

同年、ダットの息子という意味の「ダットソン(DATSON)」を商標としたが、日本語の「損」を連想させるという理由で、翌1932年(昭和7年)に太陽という意味のサン(SUN)に変更され、「ダットサン(DATSUN)」ブランドが誕生する。

戸畑鋳物自動車部はその後自動車製造株式会社となり、1933年(昭和8年)にダット自動車製造から大阪工場を購入。
同時にダットサンを製造する権利を無償で譲り受けてダットサンの製造を開始し、1934年(昭和9年)に日産自動車へと社名変更する。

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ダットサン12型フェートン(1933年 12型)

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フェートンとはソフトトップを持つ4人乗りのオープンカーで、サイドウインドウを持たないボディ形式のこと。
サイドウインドウを持つものはコンバーチブルと呼ばれる。

展示車は1933年11月にエンジンの排気量を495㏄から747㏄に拡大する改良が施された後のモデル。
日産自動車が保存しているもっとも古い車両のため、歴代の日産車を保存している記念車庫の管理番号は「No.1」が付けられている。
なお、ダットサン12型フェートンは2011年日本自動車殿堂の歴史車に選定された。

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ダットサン12型フェートン 主要諸元

全長:2,710mm
全幅:1,175㎜
ホイールベース:1,918㎜
トレッド(前/後):965mm/965mm
乗車定員:4名
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム

エンジン主要諸元

エンジン型式:水冷4サイクル・直列4気筒・サイドバルブ式
総排気量:747cc
最高出力:9kW(12ps)/3,000rpm

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