2015年10月28日から11月8日まで東京ビッグサイトで開催された第44回東京モーターショー。
NTNは、スカイラインに世界初採用されたDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)に採用されているメカニカルクラッチユニットを出展した。
ステアバイワイヤのバックアップ機構
DASはいわゆるステアバイワイヤで、ステアリングホイールの回転をコンピュータが電気信号に置き換えて、モーターによってタイアを操舵する仕組み。
路面の凹凸による進路の乱れや不快なキックバックをなくし、快適に運転できることを目指している。
システム異常時に物理的な操舵手段を確保するためにステアリングシャフトも残されており、シャフトの中間にはメカニカルクラッチが装着されている。
通常はクラッチは切り離されてステアバイワイヤで操舵、システム異常時にはクラッチが締結されて一般的な機械式ステアリングとなる仕組みである。
クラッチにはローラクラッチが使われ、通電時にクラッチ開放、電源遮断時にクラッチ締結となる。
外径85㎜、全長190㎜とコンパクトなサイズになっている。
このクラッチは日刊工業新聞社主催の2014年超モノづくり部品大賞で自動車部品賞を受賞している。