第43回東京モーターショー日産ブースには、限られた人しか入る事のできない秘密の部屋があった。
それは日産自動車創立80周年を記念してつくられた「Gallery 80」。
日産ブース1階右側のダットサン14型ロードスターが展示されていた場所にカウンターがあり、日産車のキーを提示すると「Gallery 80」に入場可能。
入ってみるとこんな展示が…
日本初の量産車用エンジン
スタッフ用の部屋に車名が付けられている通路を通り、
「Gallery 80」と書かれている部屋に入る。この部屋があるのは2階に展示されたGT-R NISMOの真下。
「Gallery 80」入口に展示されていたダットサン14型ロードスターにも搭載されている7型エンジン。
もともとは日産自動車の前身となるダット自動車製造が生産していたエンジンだったが、ダットサン14型に搭載するにあたり、排気量を495㏄から722㏄に拡大した。
簡素な構造により信頼性も高く、改良されながら1963年まで生産された。
7型エンジン(1935年)
水冷直列4気筒サイドバルブ
総排気量:722cc
ボア:55mm
ストローク:76mm
圧縮比:5.2
最高出力:15hp/3600rpm
最大トルク:3.8kgm/2000rpm
2台のスケールモデル
第39回東京モーターショー出品車両の電気自動車PIVO(ピボ)と、グループAレースで活躍したカルソニックスカイラインのスケールモデルも展示された。
PIVOはキャビンが回転することでバック不要ということで話題となったコンセプトカー。
カルソニックスカイラインのスケールモデルは1990年シーズンの車両を日産自動車デザイン部が1/4スケールで制作。
2002年に星野一義氏が現役を引退した際に日産自動車が長年に渡る功績を称え贈呈した。
デジタルカタログとスケッチ集
iPadでは、過去の23車種のカタログを閲覧可能で、この中には合併したプリンスとその前身のたま自動車のカタログも収録されていた。
カタログだけでなくスケッチ集も閲覧することができ、過去の日産車の開発当時に描かれた数々のスケッチを見ることができた。
中には発売されなかった初代フェアレディZのオープンモデルと思われるスケッチ(写真左下)も含まれていた。
他の3枚は左上:5代目スカイライン、右上:初代ジュニア、右下:初代プリメーラ