第43回東京モーターショーの日産ブースで行われた、放送作家の小山薫堂氏と日産自動車チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏による「DESIGN TALK LIVE」。
第4回はコンセプトカー「IDx FREEFLOW(アイディーエックス フリーフロー)」について。
コ・クリエイションでベーシックに
(その3の続き)
中村:これは「IDx FREEFLOW(アイディーエックス フリーフロー)」って言ってますけども、向こうにあるクルマ(IDx NISMO)と兄弟なんです。
同じクルマをベースに作ってあるんですね。
小山:はい。
中村:で、こちらがどちらかというとベーシックさを追求したモデルで、向こうはレーシングモデルをイメージしてます。
小山:これ、パッと見たら懐かしい匂いがするんですけども。
中村:いわゆるレトロじゃないですけども、コ・クリエイションといって、お客様というかクリエイターの人に一緒に考えていただいて作ったモデルをもとにして、
最終的に2台を同じものをベースに作ったんです。
60年代のクルマの良さみたいなものを、今の新しい形で再現するっていうのをやってます。
中村:乗る前に言っておきますけど、これは内装にデニム、ジーンズが使われているんですけども、普通のジーンズじゃなくてウォッシュアウトされたやつを使って、
すごくベーシックなところにもう1回戻ろうと。
小山:(運転席に乗り込む)
中村:メーターが1つしか付いてなくって、すごくシンプルにして…
小山:このシートがちょっと、バケットシート…
中村:ええ、ちょっとバケットシートですね。
小山:見た目すごくファミリーな感じですけども、乗ってみるとスポーティですね
中村:結構スポーティですね。で、真ん中に大きな…
小山:これはタブレットの端末みたいなやつ。
中村:それを刺して接続できるようにしようという考え方。
非常にシンプルでメーター1個だけ付いていて後はタブレットで操作しようという考え方です。
(その5へ続く)