日産 オートモビルカウンシル2018にダットサン 富士号を展示

ヘリテージカーのイベント「オートモビルカウンシル2018」が2018年8月3日から5日まで、千葉県の幕張メッセで開催された。
「クラシック ミーツ モダン」がコンセプトのこのイベントは自動車メーカーとヘリテージカー専門ショップが参加しており、今年が3回目となる。

日産ブースでは、海外モータースポーツ活動60年を記念して「60years of performance」という出展テーマでコンセプトカー1台とヘリテージカー3台が展示された。
今回は60年前に日産が初めて海外のモータースポーツに参戦した、ダットサン1000 セダン 富士号を紹介する。

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ダットサン1000 セダン 富士号(1958年・210型)

ダットサン1000 セダン 富士号

1957年(昭和32年)11月に発売されたダットサン1000セダンは、日産初のOHV機構を採用したC型エンジンを搭載。
海外への輸出も意識して、フロントガラスに曲面ガラスを採用して空気抵抗に配慮し、高速走行に対応させた。

ダットサン1000 セダン 富士号

耐久性をテストするために1958年(昭和33年)8月~9月にオーストラリア一周ラリー「1958モービルガス・トライアル」に出場。
これが日産自動車にとって初めての国際競技だったが、19日間で1万6,000㎞を完走して総合順位で出走台数67台のうちの完走34台中25位、1,000cc以下の車両で争われる「Aクラス」で優勝した。

ダットサン1000 セダン 富士号

ボディ前後には富士山が描かれている。

ダットサン1000 セダン 富士号

インストルメントパネルにはドライバーを務めた難波靖治氏と奥山一明氏、ナビゲーターのB.ウィルキンソン氏のサインが残されている。
難波氏は後にニスモ初代社長を務めた。

ダットサン1000 セダン 富士号

日産自動車創立80周年のイベントに展示された際の記事は下記リンクを参照。

ウェットスーツの素材で古い車を直す ダットサン210富士号
ダットサン富士号が2013年12月23日の日産自動車の創立80周年を記念したパレードの際、ダットサン12型フェートンとともに日産グローバル本社ギャラリーのエントランス前にあるピロティに展示された。

市販車のダットサン1000の記事は下記リンクを参照。

日産乗用車初の対米輸出
日産の乗用車として初めてアメリカへ輸出され、海外ラリーでも活躍したことでも知られるダットサン1000(210型)が、2013年7月9日から8月23日まで日産グローバル本社ギャラリーに展示されている。

ダットサン1000 セダン 富士号 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.017
全長:3,860㎜
全幅:1,466㎜
全高:1,535㎜
ホイールベース:2,220㎜
トレッド(前/後):1,170mm/1,180mm
車両重量:925㎏
サスペンション(前/後):縦置きリーフ/縦置きリーフ
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイア:5.00-15-4PR

ダットサン1000 セダン 富士号 エンジン主要諸元

エンジン型式:C型(直列4気筒・OHV)
総排気量:988㏄
最高出力:25kW(34ps)/4,400rpm
最大トルク:65N・m(6.6kgm)/2,400rpm

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