フェアレディZの3代目・Z31型の輸出仕様である300ZXの50周年記念車が、日産グローバル本社ギャラリーで2019年6月4日から6月30日まで展示されている。
2019年7月4日追記:展示期間が7月17日まで延長された。
日産 300ZXターボ Tバールーフ 50thアニバーサリー(1983年・Z31型)
3代目フェアレディZ(Z31型)は1983年(昭和58年)に発売された。
当時の為替相場は円高が進んでいたため、日本から輸出する車は価格上昇が避けられなかった。
そのため、北米市場をメインとするフェアレディZ(海外での車名は300ZX)では3代目へのモデルチェンジにあたって、それまでのお買い得なスポーツカーから高級・高性能スポーツカーへと路線変更が行われた。
それまでの直列6気筒・L型からV型6気筒・VG型にエンジンを変更し、3リッターターボのVG30ET型は最高出力230馬力を発生。
欧州仕様では250km/h近い最高速度に到達した。
展示車はカナダ仕様で、1983年(昭和58年)に日産自動車の創立50周年を記念して、北米で発売された特別仕様車「300ZXターボ 50thアニバーサリー」。
3リッターターボの2シーター車をベースとして、前後オーバーフェンダー、フロントスポイラー、サイドシルプロテクター、リヤスポイラーを装着。
フロントフェンダーには、「NISSAN 50 ANNIVERSARY」のオーナメントが装着される。
内装では、50thアニバーサリーのオーナメント入りシートや光通信式ステアリングスイッチが装備されている。
日産創立50周年の特別仕様車は日本ではスカイラインやマーチ、ブルーバード、セドリックなど複数の車種に設定されたが、フェアレディZには設定されなかった。
2019年に発表された、フェアレディZ50周年の50thアニバーサリーは下記リンクから。
https://nissangallery.jp/crossing/z50th_201905/
日産 300ZXターボ Tバールーフ 50thアニバーサリー 主要諸元
全長:4,335㎜
全幅:1,725㎜
全高:1,295㎜
ホイールベース:2,320㎜
トレッド(前/後):1,415mm/1,435mm
車両重量:1,335㎏
サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイア:215/60VR15
日産 300ZXターボ Tバールーフ 50thアニバーサリー エンジン主要諸元
エンジン型式:VG30ET(V型6気筒・OHC・ターボ)
総排気量:2,960㏄
最高出力:165kW(221hp)/5,400rpm
最大トルク:321N・m(32.7kgf・m)/4,400rpm