日産グローバル本社ギャラリーでは、エクストレイルに追加されたハイブリッド車が2015年4月7日から5月31日まで展示されている。
エクストレイル ハイブリッドはどのようにしてJC08モード燃費2WDが20.6km/l、4WDが20.0km/lを実現しているのだろうか。
日産独自のハイブリッドシステム
エクストレイル ハイブリッドには、日産独自の「1モーター2クラッチ」方式を採用。
パワートレインの配置は、エンジン→クラッチ1→モーター→クラッチ2→CVTとなる。
1つのモーターで走行と発電を行うシステムで、モーターの回転を素早く制御して2つのクラッチをつなぐ時やエンジン始動時のショックを吸収する。
2つのクラッチは機械的にエンジンとモーターのエネルギーを伝達し、クラッチ1を切り離せばエンジンを分離することができるため、モーターのパワーをフルに使ったEV走行が可能となっている。
モーターは1つのモーターが駆動とエネルギー回生の2つの役割をこなす。
モーターを1つとすることで軽量化を実現している。
ちなみに、トヨタのハイブリッドは駆動用モーターと発電用モーターの2つのモーターを持つ方式である。
バッテリーには電気自動車「リーフ」譲りのリチウムイオンを採用。
リチウムイオンバッテリーは大電流の充放電を短時間に行うことが可能なため、モーター走行の割合を増やし、減速エネルギーの回生も頻繁に行うことが可能である。