日産 デイトナ24時間レース優勝のR91CPを展示

横浜市の日産グローバル本社ギャラリーでは、2018年8月21日から11月27日までの予定で、特別展示イベント「世界に挑め。日産グローバルモータースポーツ60年~ 60 years of NISSAN International Motorsport~」を開催している。

日産が海外でのモータースポーツ活動を始めてから60年となるのを記念して、ヘリテージカーの中から代表的な競技車両14台が2台ずつ7回に分けて展示される。
今回は10月18日から10月29日まで展示されている、グループCカーのR91CPを紹介する。

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ニッサン R91CP 1992年デイトナ24時間レース総合優勝車(1991年・R91CP型)

日産 R91CP

1991年(平成3年)全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)とル・マン24時間レースのために開発されたが、ル・マンには参戦しなかった。
日産にとって1970年(昭和45年)のR383以来21年ぶりの、完全自社製のプロトタイプレーシングカーである。

日産 R91CP

日産は初めてグループCカーを開発した1983年(昭和58年)以来、イギリスのレーシングカーメーカー、マーチエンジニアリングやローラカーズからシャシーを購入し、日産製エンジンを搭載した車両を開発してレースに参戦してきた。
しかし、設計・製造を外部委託することによる時間的ロスを嫌い、R91CPでシャシーの完全内製化を行った。
R91CPのカーボンモノコックは水野和敏氏(後のR35型GT-R開発責任者)が開発を担当し、日産の宇宙航空事業部が制作。
長距離レースを考慮して防水にも配慮されており、グループCカーとしては珍しく雨のレースでも車内に水が入らなかったという。

1991年(平成3年)シーズンのJSPCにニスモから1号車(長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン組)と23号車(星野一義/鈴木利男組)の2台がエントリー。
23号車が開幕2連勝を挙げ、第6戦でも優勝してドライバーとコンストラクターの両方でタイトルを獲得した。

日産 R91CP

R91CPは1992年(平成4年)のデイトナ24時間レースにも使用され、ニスモからエントリーした。
予選3位で、決勝ではレース序盤からトップに立ち、後続のジャガーやポルシェの脱落もあって優勝。
この時の周回数762周は2018年にキャデラックに更新されるまで大会記録だった。

日産 R91CP

もともとル・マン24時間レースのために開発されたため、ル・マンの右回りのコースに合わせて左側にはピットアウトの際に広い視界を確保するフェンダーミラーを、右側には空気抵抗を低減するドアミラーを採用している。

日産 R91CP

2017年に展示された際はレース後そのままの状態でフロントが汚れてNISSANエンブレムのメッキが剥がれた状態だったが、今回は修復されて展示されていた。
2017年に展示された際の記事は下記リンクを参照。

R91CPの前年度のR90CPの記事は下記リンクを参照。

R91CPの翌年度のR92CPの記事は下記リンクを参照。

ニッサン R91CP 1992年デイトナ24時間レース総合優勝車 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.124
全長:4,800㎜
全幅:1,990㎜
全高:1,100㎜
ホイールベース:2,795㎜
トレッド(前/後):1,600㎜/1,560㎜
車両重量:930㎏以上
サスペンション(前後共):ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前後共):14インチ カーボンコンポジットベンチレーテッドディスク
タイア(前/後):25.5-12.0-17/28.5-14.5-18
トランスミッション:ヒューランド製 VGC 5速

ニッサン R91CP 1992年デイトナ24時間レース総合優勝車 エンジン主要諸元

エンジン型式:VRH35Z(V型8気筒・DOHCツインターボ)
総排気量:3,496㏄
最高出力:500kW(680ps)以上/7,200rpm
最大トルク:784N・m(80.0kgm)以上/5,200rpm