日産グローバル本社ギャラリーで行われている、日産自動車創立80周年記念の展示。
展示されているスカイラインGT-Rの展示車は、メンテナンスが必要な箇所が手つかずのまま展示されている。
一見するときれいに見えるのだが、近くで見ると助手席側ワイパーは、ゴムが千切れて垂れ下がっている。
10年以上故障を放置した箇所も
助手席同様にリアワイパーのゴムも千切れており、だらしない感じがしてしまう。
内装を見てみると、オドメーターの下4桁が5729を指しているにも関わらず、万の位が早くも4から5に変わろうとしている。
正常なオドメーターでは万の位が徐々に動くということはなく、下4桁が9,999から0,000になる間に万の位が4から5に変わるという動きをする。
つまり展示車のオドメーターは故障しているというわけだ。
また、故障ではないもののオーディオは他の車種(Y31型セドリック/グロリアやU12型ブルーバード)のものに変えられている。
BNR32前期型に標準装備のオーディオはY31型シーマと同じデザインであった。
このスカイラインGT-Rは、1989年から1994年まで販売されたBNR32型で、展示車は1989年式(前期型)である。
しかし、ヘッドライトは1991年のマイナーチェンジ後の部品に交換されているため、前から見ると中期型(1991年)・後期型(1993年)と同じ顔となってしまっている。
ちなみに前期型用のヘッドライトは、同時に展示されているグループA仕様に装着されており、ロービームのレンズカットの丸い部分の大きさが異なることが分かる。
ゴン太はこう思う。
この展示車は日産自動車が所蔵している車両で、スカイラインGT-Rは人気があるため今までに何度も日産ギャラリーなどのイベントで展示されてきた。
しかし、筆者の知る限り助手席のワイパーゴムは2008年の時点で千切れており、オドメーターに至っては2003年の時点ですでに故障していたので、10年以上手つかずの状態ということになる。
展示用の車両なのだから、外側から見える部分はきれいにメンテナンスする必要があるはずだが…
1本1,000円のワイパーゴムすら買えないほど、メンテナンスの予算がないのだろうか?