再制作されたプリンス1900スプリントを日産グローバル本社ギャラリーに展示

プリンス自動車が1963年(昭和38年)に発表したコンセプトカー「プリンス1900スプリント」が再制作され、2023年(令和5年)9月29日から10月30日まで日産グローバル本社ギャラリーに展示された。

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プリンス1900スプリント(レプリカ)(2023年)

プリンス1900スプリント(復元車)

プリンス自動車は1960年代初めにコンパクトカー「CPSK」の開発を行っていた。
CPSKをベースにイタリアのデザイナー、フランコ・スカリオーネ氏とプリンス自動車のデザイナーであった井上猛氏が協業して制作した2ドアのコンセプトカー「CPRB」が1900スプリントの原案となった。

プリンス1900スプリント(復元車)のリアビュー

しかし、CPSKの開発が中止されたことから、ベース車を2代目スカイライン1500(S50型)に変更し、スカリオーネ氏原案によるデザインを井上氏がスカイラインのボディサイズに合わせて仕上げ直した。
そして開発が先行していた「スカイラインスポーツ」用の1.9リッターエンジンを搭載して1963年(昭和38年)の東京モーターショーで「プリンス1900スプリント」として発表された。

プリンス1900スプリント(復元車)の運転席

プリンス1900スプリント(復元車)のドアトリム

プリンス1900スプリント(復元車)のリアシート

当時の実車が現存していないことから、プリンス愛好家の田中裕司(ひろし)氏が2020年(令和2年)に発起人となって再制作プロジェクトを立ち上げた。
日産自動車が図面を提供し、関連会社のNMLとNMCが3Dデータ作成やクレイモデル制作、大阪のINDEXと株式会社HRSが車両制作を行った。
田中氏所有の2代目スカイラインをベース車として制作が行われ、2023年(令和5年)5月に完成した車両が鈴鹿サーキットで公開された。
今回の展示は田中氏から車両を借用して行われた。

プリンス1900スプリント(復元車)のエンブレム

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プリンス1900スプリント(レプリカ)主要諸元

全長:4,015㎜
全幅:1,605㎜
全高:1,220㎜
ホイールベース:2,260㎜
トレッド(前/後):1,255㎜/1,235㎜
車両重量:850㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/縦置きリーフ
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイヤ:165/80R13

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プリンス1900スプリント(レプリカ)エンジン主要諸元

エンジン型式:G2型(直列4気筒・OHC)
総排気量:1,862㏄

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