日産 MID4 Ⅱ型を展示

日産が1980年代に開発したミッドシップスポーツカー「MID4 Ⅱ型」が、日産グローバル本社ギャラリーで2018年1月10日から2月11日まで展示されている。

スポンサーリンク

日産 MID4 Ⅱ型(1987年・MID4 Ⅱ型)

日産 MID4 Ⅱ型

1985年(昭和60年)第26回東京モーターショーに出品した「MID4」が好評だったことから開発されたのがMID4 Ⅱ型で、1987年(昭和62年)の第27回東京モーターショーに出品された。
エンジンをミッドシップにレイアウトして4輪を駆動することからMID4(ミッドフォー)と名づけられた。

日産 MID4 Ⅱ型

エンジンはV型6気筒・DOHCツインターボのVG30DETT型で、最高出力330馬力を発生。
4輪駆動システムにはプラネタリーギヤとビスカスカップリングを組み合わせたセンターデフを採用。
前後駆動力配分は前35%:後65%となっていた。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーンで、リヤがマルチリンク。
フロントはスプリングとダンパーを2組取り付けたツインダンパーを採用し、リヤには最大変位角2度の4輪操舵システム「HICAS(ハイキャス)」を装備していた。
タイヤはブリジストン・ポテンザRE71とダンロップ・SP SPORT M2の2種類の銘柄が採用されており、展示車にはダンロップが装着されていた。
タイヤサイズはフロント:235/55ZR16、リヤ:255/50ZR16。

日産 MID4 Ⅱ型

日本初のスーパースポーツカーとして市販を前提に開発されたが、発売には至らなかった。
しかし、VG30DETT型エンジンは1989年(平成元年)に発売されたフェアレディZ(Z32型)に生かされた。

MID4 Ⅱ型は今回の展示車であるシルバーのボディにブラックの内装を組み合わせた仕様と、ホワイトのボディにベージュの内装を組み合わせた仕様の2台が制作された。
1987年の第27回東京モーターショー日産ブースのパンフレットに掲載されていたのは後者である。

日産 MID4 Ⅱ型

MID4 Ⅱ型 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.167
全長:4,300㎜
全幅:1,860㎜
全高:1,200㎜
ホイールベース:2,540㎜
トレッド(前/後):1,545mm/1,550mm
車両重量:1,400㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ(前後共):ベンチレーテッドディスク
タイア(前/後):235-55-ZR-16/255-50-ZR-16

MID4 Ⅱ型 エンジン主要諸元

エンジン型式:VG30DETT(V型6気筒・DOHC・ツインターボ)
総排気量:2,960㏄
最高出力:242kW(330ps)/6,800rpm
最大トルク:382N・m(39.0kgm)/3,200rpm

タイトルとURLをコピーしました