日産自動車のワークスドライバーを務めた高橋国光さんが、2022年(令和4年)3月16日に82歳で逝去された。
日産グローバル本社ギャラリーでは、2022年3月24日から4月14日まで高橋さんの追悼特別展示が行われ、3台のレーシングカーが展示された。
ニッサン R382
高橋さんは1964年(昭和39年)、二輪から四輪へ転向し、日産自動車のワークスドライバーとなった。
日本グランプリでプロトタイプレーシングカー「R380」「R381」「R382」を駆って活躍した。
スカイライン2000GT-R レーシングコンセプト
高橋さんはツーリングカーレースでも活躍し、スカイライン2000GT-R(通称ハコスカGT-R)では1972年(昭和47年)3月にスカイライン2000GT-Rの50勝目を挙げた。
この展示車はその次期モデルとなったスカイライン2000GT-R(通称ケンメリGT-R)で、1972年(昭和47年)の東京モーターショーの展示用に制作された車両。
高橋さんが一緒に写っているポスターが当時制作され、今回の展示では解説用パネルに掲載されている。
STPタイサンGT-R
1990年代には「チーム国光」で全日本ツーリングカー選手権に参戦。
土屋圭市選手とコンビを組み、スカイラインGT-R(R32型)で1993年(平成5年)シーズン第2戦となるオートポリスで優勝した。
1999年(平成11年)の現役引退後もチーム国光の総監督を務め、2020年(令和2年)には日本のモータースポーツの発展に貢献した功績が認められ、文部科学省「スポーツ功労者顕彰」を受章した。
故人のご冥福を心からお祈り申し上げます。
https://nissangallery.jp/ghq/memorial-202006/