日産のコンパクトカー「マーチ」の2代目が、日産グローバル本社ギャラリーで2023年(令和5年)4月25日から6月12日まで展示されている。
2023年6月7日追記:展示期間が6月15日まで延長された。
マーチ 3ドア 1000 i・z-f(1993年・K11型)
2代目マーチは1992年(平成4年)1月24日に発売された。
前モデルとなる初代マーチ(K10型)は9年間販売されたが、2代目は当初から同様のモデルサイクルを予定してロングライフ商品として開発された。
実際に次期モデルの3代目マーチ(K12型)は2002年(平成14年)3月5日に発売されている。
1992年1月の発売時の希望小売価格(全国統一価格)は1リッターエンジンを搭載した展示車の3ドアi・z-f(アイズィーエフ)(4速AT)が95万5000円、1.3リッター3ドアのA#(エーシャープ)(N・CVT)が127万8000円だった。
エンジンは1リッターと1.3リッターの2種類が設定され、トランスミッションは5速MTと4速ATのほか「N・CVT」と名付けられたCVT(無段変速機)が設定された。
N・CVTは当時日産が資本提携していた富士重工業(現在のSUBARU)の「ECVT」と同じもので、スターティングデバイスに現在主流のトルクコンバーターではなく電磁クラッチを採用し、クリープ現象がないのが特徴となっていた。
展示車にはディーラーオプションのネオンコントロールとリアバイザー、アルミホイールが装着されていた。
インストルメントパネル助手席側上部のドリンクホルダーとふた付の収納ボックスもディーラーオプション。
2代目マーチは発売当初エアバッグの設定はなかったが、1994年(平成6年)1月に運転席エアバッグをオプション設定、1994年(平成6年)12月に運転席エアバッグを全車標準装備化、1997年(平成9年)5月に運転席・助手席両方のエアバッグが標準装備された(一部グレードに助手席エアバッグのレスオプションあり)。
展示車はエアバッグの設定がなかった1993年(平成5年)式。
i・z-fは手動式のウインドウだったが、展示車はディーラーオプションのパワーウインドウが装着されていた。
マーチ 3ドア 1000 i・z-f主要諸元
ヘリテージコレクションNo.404
全長:3,695㎜
全幅:1,585㎜
全高:1,425㎜
ホイールベース:2,360㎜
トレッド(前/後):1,365㎜/1,325㎜
車両重量:790㎏
サスペンション(前/後):ストラット/5リンク
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤ:155/70R13 75S
マーチ 3ドア 1000 i・z-fエンジン主要諸元
エンジン型式:CG10DE型(直列4気筒・DOHC)
総排気量:997㏄
最高出力:43kW(58ps)/6,000rpm
最大トルク:79N・m(8.1kgf・m)/4,000rpm
https://nissangallery.jp/ghq/march_201705/