日産グローバル本社ギャラリーでは、2017年2月1日から3月31日まで「日産グループCカー・クロニクル」という展示イベントが開催されている。
このイベントは、1992年に日産がデイトナ24時間レースで総合優勝してから25周年となることを記念したイベントで、展示スペースには、日産のグループCカーの歴史を解説したパネルや、当時のグッズが展示された。
日産グループCカー・クロニクル
サーキットを模した展示スペースには、2台のグループCカーが展示されている。
1982年(昭和57年)に誕生した「グループC」は、レーシングカーに初めて「燃費性能」を求めた規定である。
10年に渡る日産のマシンの進化は、1992年(平成4年)米国のデイトナ24時間レースでの総合優勝に結実した。
2017年2月は、この歴史的勝利から25年目にあたる。
グループCの特色
モータースポーツの車両規定が大きな節目を迎えたのは1982年。
屋根付きボディの車の規定がそれまでの「グループ1~6」から「グループN・A・B・C」に整理される。
中でも、最も自由で最高性能のカテゴリーが「スポーツプロトタイプカー」と呼ばれるグループCだった。
グループCは、燃料の総量規制のみで、排気量や気筒数は自由に設定できるため、各メーカーの得意分野を生かした開発で燃費と速さを競える魅力があった。
この点が多くのメーカーの参入を呼び、10年に渡って世界的な盛り上がりを見せる人気カテゴリーとなった。