第46回東京モーターショー2019が、2019年10月24日から11月4日まで東京ビッグサイトとMEGA WEB、シンボルプロムナード公園で開催された。
シンボルプロムナード公園では「OPEN ROAD」として無料の展示が行われ、日産自動車は2012年に発表したゴールドのGT-R「GT-R ボルトスペシャル」を展示した。
NISSAN GT-R ボルトスペシャル(2012年・R35型)
陸上選手のウサイン・ボルト氏は個人的にNISSAN GT-R(R35型)を所有していたのがきっかけで、2012年(平成24年)10月に日産のグローバルブランドキャンペーン「WHAT IF_」のブランドスポークスマンとして、名誉職である「Director of Excitement(ダイレクター・オブ・エキサイトメント)」に就任。
同月ボルト氏が来日した際に日産グローバル本社ギャラリーで就任式のイベントが行われ、ボルト氏本人が登場。
ステージにはゴールドのGT-Rが展示され、ボルト氏がボンネットにサインを行った。
その際に日産は、2012年8月に行われたロンドン五輪でのボルト氏の金メダルにちなんで、ゴールドのGT-Rをチャリティーオークションに出品することを発表した。
チャリティーオークションは2012年11月22日から12月3日にかけてeBayで行われ、18万7,100ドルで落札された。
売上金はすべて「ウサイン・ボルト基金」へ寄付され、ボルト氏の母国であるジャマイカの子供や若者たちの教育・文化活動に役立てられた。
ゴールドのGT-Rは日産グローバル本社ギャラリーでのイベント展示車、チャリティーオークション出品車、ボルト氏へ贈呈された車両の3台が存在する。
日産にはイベントで展示された車両が保存されており、ボンネットにはボルト氏のサインが残されている。
イベント展示車のベース車は2012年モデルの「GT-R Black edition」。
イベントが行われた2012年10月の時点でGT-Rは2012年モデルが発売されていたが、11月に2013年モデルが発売されたため、チャリティーオークション出品車とボルト氏への贈呈車は2013年モデルの「GT-R Premium edition」をベースに制作された。
NISSAN GT-R ボルトスペシャル 主要諸元
ヘリテージコレクションNo.295
全長:4,670㎜
全幅:1,895㎜
全高:1,370㎜
ホイールベース:2,780㎜
トレッド(前/後):1,590㎜/1,600㎜
車両重量:1,730㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ(前後):ベンチレーテッドディスク
タイア(前/後):255-40ZRF20/285-35ZRF20
NISSAN GT-R ボルトスペシャル エンジン主要諸元
エンジン型式:VR38DETT(V型6気筒・DOHCツインターボ)
総排気量:3,799㏄
最高出力:405kW(550ps)/6,400rpm
最大トルク:632N・m(64.5kgf・m)/3,200~5,800rpm