日産グローバル本社ギャラリーでは、展示イベント「The Game Changers 革新をもたらしたクルマたち」を2017年10月7日から2018年1月9日まで開催している。
このイベントは歴代日産車の中から、従来の固定観念を打破して新しい価値を生み出したクルマを紹介するというもの。
イベント期間中は展示車の入れ替えが行われ、計12台が展示される。
今回は2017年10月20日から11月2日まで展示されている初代プレーリーを紹介する。
プレーリー JW-G(1984年・PM10)
1970年代後半はまだ発展途上だったFF(前輪駆動)車は、最初にハッチバック車で主流となった。
一方、他人数乗車のための車は商用車のバンをベースとした車しか存在せず、ミニバンはなかった。
低く平らなフロアが特徴のFF車のメリットを最大限に生かすべく、初代プレーリーは「5ナンバーサイズで両側スライドドア、センターピラーレスのボディ、8人乗り」という前例のない車となった。
現代のミニバンの実用性を世界で最初に実現した車である。
エンジンは1.5リッターのE15と、1.8リッターのCA18の2種類が用意された。
展示車はCA18エンジン搭載車である。
プレーリー JW-G 主要諸元
ヘリテージコレクションNo.159
全長:4,090㎜
全幅:1,655㎜
全高:1,600㎜
ホイールベース:2,510㎜
トレッド(前/後):1,430mm/1,390mm
車両重量:1,030㎏
サスペンション(前/後):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイア:165-SR13
プレーリー JW-G エンジン主要諸元
エンジン型式:CA18(直列4気筒・OHC)
総排気量:1,809㏄
最高出力:74kW(100ps)/5,600rpm
最大トルク:149N・m(15.2kgm)/2,800rpm