日産グローバル本社ギャラリーでは、2004年7月19日から8月31日まで、2007年のスーパーGTに参戦し、第3戦で優勝したフェアレディZのレーシングカー「ザナヴィ ニスモZ」が展示されている。
エンジンを自然吸気に
2007年(平成19年)はスーパーGT・GT500クラスでのZ33型フェアレディZにとって最後のシーズンとなった。
2007年モデルでは、前年度最終戦で試験的に導入した4.5リッターV8自然吸気のVK45DE型エンジンが採用された。
前年度までの3リッターV6ツインターボと比べてトルクは少なくなるが、ターボラグがないためコーナーでのドライバビリティに優れ、インタークーラーに空気を送るエアインテークが不要となり空力性能が向上。
インタークーラーも不要となるため、フロントオーバーハングの軽量化にもなるなどの利点があった。
ボディワークではダウンフォースを増加させるため、2006年モデルと比較して全長が105㎜延長された。
この車両は本山哲/リチャード・ライアン組がドライブし、開幕戦2位、第3戦の富士500㎞レースで優勝してドライバーズポイント8位となった。
ザナヴィ ニスモZ(2007年・Z33型)
ヘリテージコレクションNo.411
全長:4,730㎜
全幅:1,940㎜
ホイールベース:2,650㎜
トレッド(前/後):1,640/1,635㎜
車両重量:1,100㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイア:330/40R18
エンジン主要諸元
エンジン型式:VK45DE(V型8気筒・DOHC)
総排気量:4,494㏄
最高出力:367.7kW(500ps)/5,600rpm
最大トルク:509.9N・m(52kgf・m)/4,000rpm