第43回東京モーターショーの日産ブースでは、11月28日の18:00-18:30に放送作家の小山薫堂氏と日産自動車チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏による「DESIGN TALK LIVE」が開催された。
小山氏と中村氏が、日産ブースメインステージに展示されたコンセプトカーの「Blade Glider(ブレイドグライダー)」「IDx FREEFLOW(アイディーエックス フリーフロー)」「IDx NISMO(アイディーエックス ニスモ)」を前に、デザインについてトークを繰り広げた。
第6回はコンセプトカー「IDx NISMO(アイディーエックス ニスモ)」について。
未来のハコスカ
(その5からの続き)
中村:NISMOって呼んでますが、これは日産のレーシングチームなんですけど、これもよろしければ乗っていただければ。
小山:はい。(運転席に乗り込む)
中村:メーターなんかもスパルタンですから。
ラリーカーとかレーシングカーのイメージ。
小山:これ、さっきのとベースは同じなんでしょ?
中村:全く同じ。全く同じものを使ってるんだけども、ステアリングホイールとか色とかメーター1つが2つになってるとか。
基本の構造は同じなんだけど、部品を取り換えるとこれだけキャラクターが変わる。
小山:エンジンはどのくらい?
中村:まだ公表はしてませんけれども、2リッター以下のエンジンを積みたいなと。
あんまり大きなパワーを使って走るんじゃなくて、小さなエンジンで楽しくスポーティに走ってもらいたいというのが我々の考えです。
小山:未来のハコスカに乗ってるような感じなんですね。
中村:そうですね。これはハコスカみたいだっておっしゃる方が結構いらっしゃって。
あと、細かいことですけどわざとフェンダーミラーに。今のクルマはみんなドアミラーなんですけどあえてフェンダーに戻してる。
小山:これ、カーボンたくさん使ってますけど、やっぱり相当軽い?
中村:カーボンは軽いですけど、高いんでこんなにたくさん使うのは難しいんですけど、これは全部本当のカーボンなんです。
小山:(ドアに描かれた)80は日産80周年?
中村:今年日産は80周年なんで、この2台とも日産の80年の歴史をもう1度振り返ってその中で日産の財産をもう1度再現しようというのがこの2台の考えなんですね。
非常にシンプルなんですけど、スポーティでモダンというのがどちらのクルマもそういう狙いなんですけどね。
小山:これは市販の予定はあるんですか?
中村:ぜひ市販できれば嬉しいなと思っていますが、今のところ具体的な計画は全くなくて、皆さんから良いと言っていただくと実現の可能性が高まっていくのかなと。
小山:これ、いいですよね皆さん。市販して欲しいですよね。皆で言ったら3年後ぐらいに市販されるんじゃないんですか?
中村:そのぐらいには何とかなるとうれしいですね。これは私たちが思っていた以上に皆さんから評価していただいて、心強く思ってます。
大体、ここに飾ってるのはこういうクルマなんですけど、あとさっきお話してた、あそこにちっちゃなクルマが1台。
(その7へ続く)