2022年(令和4年)11月8日、特定非営利活動法人 日本自動車殿堂が主催する「2022~2023日本自動車殿堂 カーオブザイヤー」が発表され、日産サクラが選ばれた。
また、「2022 日本自動車殿堂 歴史遺産車」に初代フェアレディZ、「2022 日本自動車殿堂 殿堂者」にはニッサン プリンス ロイヤルや初代チェリーを開発した増田 忠氏が選出された。
日産サクラが「2022~2023日本自動車殿堂カーオブザイヤー」受賞
日本自動車殿堂カーオブザイヤーは、当該年度に発売された新型車の中から最も優れたモデルを表彰するもので、「実用利便性」「経済性」「先進性」「安全性」「環境性」「審美性」などの項目の合計点によって決まる。
日産サクラは2000点満点中1686点を獲得した。
2位はトヨタ クラウン クロスオーバー(1511点)、3位は日産アリア(1306点)となった。
受賞理由は「国内EV市場の拡大に貢献する軽規格のEV」「クラスを超えた走りと高い質感の内装」「軽自動車ながら優れた走行安全アシストシステムを装備」となっている。
なお、日産サクラは三菱eKクロスEVと同時受賞となっている。
初代フェアレディZが「2022 日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選出
1969年(昭和44年)発売の日産 フェアレディZ(ダットサン240Z)は日本で最も長い歴史を持つ、国産スポーツカーの初代モデル。
従来にないGT的なスポーツカーとして国内外で高く評価され、モータースポーツでも活躍、およそ9年間で世界販売52万台を記録した。
増田 忠氏が「2022 日本自動車殿堂 殿堂者」に選出
増田 忠(ますだ ただし)氏(1923年[大正12年]-1998年[平成10年])は、1946年(昭和21年)に日産自動車宣伝課に入社したが、戦後の不況と自身の体調不良のため退職。
1948年(昭和23年)に住江製作所に入社して小型車「フライング・フェザー」の開発に従事した後、1953年(昭和28年)に富士精密工業(のちのプリンス自動車)に入社し、トラック「プリンス ホーマー」や御料車「ニッサン プリンス ロイヤル」、日産初の前輪駆動(FF)車「日産 チェリー」の開発に携わった。
日本の戦後の自動車産業勃興期から発展期にかけて、画期的な車の開発を主導したことから選出された。
日本自動車殿堂公式サイト
https://www.jahfa.jp/
2022年11月12日追記:日産サクラはRJCカーオブザイヤーも受賞した。
https://nissangallery.jp/nissan-news/rjc_202211/