日産 ダットサンサニーをグローバル本社ギャラリーに展示

日産が販売していた乗用車「サニー」の初代モデル「ダットサン サニー」が、日産グローバル本社ギャラリーで2023年(令和5年)4月25日から6月12日まで展示されている。
2023年6月7日追記:展示期間が6月25日まで延長された。

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ダットサン サニー 1000デラックス(1966年・B10型)

ダットサン サニー 1000デラックス

ダットサンサニー(B10型)は1966年(昭和41年)4月23日に発売された。
「サニー」という車名は発売前に公募キャンペーンを行い、およそ850万通の中から選ばれたもの。
日産は同年6月6日、4月538台、5月4,638台の計5,176台が登録され、さらにおよそ2万台のバックオーダーを抱える売れ行きだったため、およそ30億円を投じて追浜工場にサニー専用組み立てラインを増設すると発表した。
このラインは同年12月25日から本格稼働し、追浜工場で乗用車(この時点では2ドアセダンのみ)8,000台、座間工場でバン8,000台、村山工場でトラック2,000台の計18,000台の月産能力を確保した。
1966年12月には月販1万台を達成している。

追浜工場のサニー専用組み立てラインの概要は、

  • 工場建屋面積:25,600平方メートル
  • コンベアー総延長:1,900メートル
  • コンベアー本数:11本
  • トリムライン:150メートル×2本
  • シャシーライン:215メートル
  • テスターライン:1本

となっていた。

ダットサン サニー 1000デラックスのリヤビュー

発売当初のグレードは「スタンダード」と「デラックス」の2種類で、デラックスはラジオ、ヒーター、リクライニングシートを標準装備していた。
当時の東京地区店頭渡し価格はスタンダードが41万円、デラックスが46万円。
ちなみに、1966年の大卒公務員の初任給は2万3300円だった。

ダットサン サニー 1000デラックスのエンブレム

ダットサン サニー 1000デラックスの運転席

発売時のボディタイプは2ドアセダンとバンで、1967年(昭和42年)2月10日にトラック、同年4月12日に4ドアセダン、1968年(昭和43年)3月2日にクーペが追加されている。

ダットサン サニー 1000デラックスのシート

初代サニーバンの記事は下記リンクから。

日産 初代サニーバンを展示
日産の小型車「サニー」の誕生50周年の展示イベント「サニー50周年展」が、2016年4月2日から5月31日まで日産グローバル本社ギャラリーで開催されている。今回は展示期間前期の2016年4月2日から4月17日まで展示されている、初代サニーバンを紹介する。

初代チェリー、2代目マーチと一緒に展示された。

初代サニー、初代チェリー、2代目マーチの展示風景

ダットサン サニー 1000デラックス主要諸元

ヘリテージコレクションNo.043
全長:3,820㎜
全幅:1,445㎜
全高:1,345㎜
ホイールベース:2,280㎜
トレッド(前/後):1,190㎜/1,180㎜
車両重量:645㎏
サスペンション(前/後):独立式横置きリーフ/縦置きリーフ
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイヤ:5.50-12-4PR

ダットサン サニー 1000デラックス エンジン主要諸元

エンジン型式:A10型(直列4気筒・OHV)
総排気量:988㏄
最高出力:41kW(56ps)/6,000rpm
最大トルク:75N・m(7.7kgf・m)/3,600rpm

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