日産 スカイラインのヘリテージカーを展示

日産「スカイライン」が2019年7月16日にマイナーチェンジを発表した(発売は9月)のに合わせて、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーでは7月16日から9月1日まで歴代スカイラインのヘリテージカーの展示が行われている。
入場は無料で、展示されたのは4代目・6代目・7代目のモデル。

日産スカイライン(4代目・6代目・7代目)

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スカイライン ハードトップ 2000GT(1974年・KGC110型)

1972年(昭和47年)9月発売の4代目スカイライン(C110型)は、前モデルのシンプルでヨーロッパ車的なデザインから一転して、ボリューム感のあるアメリカ車的なイメージのデザインとなった。

スカイライン ハードトップ 2000GT

前モデルの3代目スカイラインの開発中にプリンス自動車と日産自動車の合併があったため、4代目スカイラインは合併後に開発が開始された最初のモデルだった。
そのため、開発責任者だった桜井眞一郎氏(1929年-2011年)は4代目が売れなかったらスカイラインという車種が消滅してしまうのではないかと危惧し、4代目は作り手の理想よりも売れることを優先して開発された。

スカイライン ハードトップ 2000GT(1974年・KGC10型)

広告のキャッチコピーは「ケンとメリーのスカイライン」で、若い男女がスカイラインで旅をするというコンセプトで展開。
略して「ケンメリ」の愛称で親しまれ、テレビCMはDVDソフトにもなった。

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5ナンバーの上級車という当時の日本車としては比較的高価な車種であったにもかかわらず、およそ5年間で66万台近くが販売された。
展示車は前期型の2000GTで、ボディカラーは発売当初のイメージカラーだったブライトブルーメタリックに再塗装されている。

4代目スカイライン ハードトップ 2000GT

スカイライン ハードトップ 2000GT 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.267
全長:4,460㎜
全幅:1,625㎜
全高:1,385㎜
ホイールベース:2,610㎜
トレッド(前/後):1,350mm/1,330mm
車両重量:1,135㎏
サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前/後):ディスク/ドラム
タイア:6.45S-14-4PR

スカイライン ハードトップ 2000GT エンジン主要諸元

エンジン型式:L20(直列6気筒・OHC)
総排気量:1,998㏄
最高出力:85kW(115ps)/5,600rpm
最大トルク:162N・m(16.5kgf・m)/3,600rpm

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スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S(1981年・KHR30型)

スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S(1981年・KHR30型)

6代目スカイライン(R30型)は、1981年(昭和56年)8月に発売された。
アメリカの俳優ポール・ニューマン氏(1925年-2008年)をイメージキャラクターに起用したため、「ニューマン・スカイライン」と呼ばれている。
2019年8月27日追記:広告のキャッチコピーは前期型が「NEW愛のSKYLINE」、後期型は「ニューマン・スカイライン」で、今回の展示車は前期型である。

スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S

サスペンションのダンパー減衰力をスイッチで切り替えられる「フットセレクター」を世界初採用。
フットセレクターについては下記の記事を参照。

日産 6代目スカイラインの「フットセレクター」を展示
「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展 2017横浜」が、2017年5月24日から5月26日までパシフィコ横浜で開催された。会場では「自動車技術会 創立70周年特別展示」も行われ、日産車関連の展示も行われた。今回は6代目スカイライン(R30型)に世界初採用された技術「フットセレクター」を紹介する。

6代目スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S

スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.094
全長:4,595㎜
全幅:1,665㎜
全高:1,360㎜
ホイールベース:2,615㎜
トレッド(前/後):1,410mm/1,400mm
車両重量:1,160㎏
サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイア:195/70HR14

スカイライン ハードトップ 2000ターボ GT-E・S エンジン主要諸元

エンジン型式:L20ET(直列6気筒・OHC・ターボ)
総排気量:1,998㏄
最高出力:107kW(145ps)/5,600rpm
最大トルク:206N・m(21.0kgf・m)/3,200rpm

この展示車が以前日産グローバル本社ギャラリーに展示された時の記事は下記リンクから。

日産 6代目スカイラインGT-E・Sを展示
日産グローバル本社ギャラリーでは、スカイライン60th Limited誕生記念展示が2017年3月27日から5月31日まで開催され、6代目スカイラインのGT-E・Sが2017年5月16日から6月7日まで展示されている。
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スカイライン 4ドアハードトップ GTパサージュ ツインカム24Vターボ(1985年・HR31型)

1985年(昭和60年)8月に発売された7代目スカイライン(R31型)は、ライバル車のトヨタ マークⅡ・チェイサー・クレスタの大ヒットに影響され、高級志向のモデルとなった。
発売直後の広告のキャッチコピーは「都市工学です。」で、ソフトなイメージを強調していた。

スカイライン 4ドアハードトップ GTパサージュ ツインカム24Vターボ(1985年・HR31型)

ボディバリエーションには4ドアセダンに加えてピラーレスの4ドアハードトップをラインナップしていた。
今回の展示車がそれで、ピラーレスであることが分かるよう、前後のドアガラスを開けて展示された。

ピラーレスハードトップ

サスペンション形式は古くから使われていたストラット式フロントサスペンションとセミトレーリングアーム式リヤサスペンションのままだったが、リヤサスペンションには4輪操舵システム「HICAS(ハイキャス)」を搭載した。
油圧式のパワーシリンダーを用いて、後輪を最大0.5度同位相に動かすというもので、高速安定性の向上を図っていた。

高級志向という当時の流行に合わせたことがスカイラインのユーザーやファンからは受け入れられず、桜井眞一郎氏から開発責任者を引き継いだ伊藤修令(いとう ながのり)氏によって、1987年(昭和62年)のマイナーチェンジでは再びスポーティな路線に戻すための変更が行われた。
伊藤氏がこの教訓を生かして開発したのが次の8代目スカイライン(R32型)で、GT-Rを復活させた。

スカイライン 4ドアハードトップ GTパサージュ ツインカム24Vターボ

スカイライン 4ドアハードトップ GTパサージュ ツインカム24Vターボ 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.366
全長:4,650㎜
全幅:1,690㎜
全高:1,385㎜
ホイールベース:2,615㎜
トレッド(前/後):1,425mm/1,420mm
車両重量:1,460㎏
サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前後共):ベンチレーテッドディスク
タイア:215/60R15

スカイライン 4ドアハードトップ GTパサージュ ツインカム24Vターボ エンジン主要諸元

エンジン型式:RB20DET(直列6気筒・DOHC・ターボ)
総排気量:1,998㏄
最高出力:154kW(210ps)/6,400rpm
最大トルク:245N・m(25.0kgf・m)/3,600rpm

この展示車がスカイライン60周年イベントに展示された際の記事は下記リンクから。

日産 「SKYLINE TIMELINE」に5代目~7代目スカイラインを展示
スカイラインの誕生60周年記念イベント「SKYLINE TIMELINE」が、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで2017年4月21日から4月24日に開催され、歴代スカイライン12台と現行スカイライン1台の合計13台が展示された。今回は展示車の中から5代目~7代目スカイラインを紹介する。
「SKYLINE TIMELINE」展示車の動画
スカイラインの誕生60周年記念イベント「SKYLINE TIMELINE」が、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで2017年4月21日から4月24日に開催され、歴代スカイライン12台と現行スカイライン1台の合計13台が展示された。今回は13台の展示車全車を動画で紹介する。

 

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