日産が実証実験を始めた超小型車「New Mobility CONCEPT(ニュー モビリティー コンセプト)」。
実はこのクルマ、日産のエンブレムが付いていますが開発したのはルノーなんです。
実はルノーが開発しました。超小型車「New Mobility CONCEPT」
ルノーが開発、ヨーロッパでは発売済み
日産が実証実験を始めた超小型車「New Mobility CONCEPT(ニュー モビリティー コンセプト)」。
実はこのクルマ、日産のエンブレムが付いていますが開発したのはルノーなんです。
近づいて見ると、フロントガラスやシートベルトのタグなどにルノーのロゴが入っていることが分かります。
日産「New Mobility CONCEPT」は、ルノーが開発した2人乗り電気自動車「Twizy(トゥイジー)」をベースにしています。
トゥイジーは2009年にコンセプトモデルが発表され、2012年3月からフランス、イギリス、イタリアなど ヨーロッパ11ヶ国で発売されています。
若者向けに作りました
超小型車は高齢者のための移動手段と考えられがちですが、トゥイジーを開発したルノーのクリストフ・アンブロッギさんは都会の若者をターゲットとして開発したと述べています。
住むのも働くのも都市の中心部という若者向けに開発したものが、日本では交通の便が悪い地域での移動手段への ニーズが高いことから、高齢者向けというイメージになってしまったのだそうです。
交通量の多い都市部で場所を取らないようにするために、シートを前後に配置するタンデムタイプになっています。
パリは昔の狭い道が残る一方で東京以上に渋滞が激しく、車両の幅を狭くする必要があったということで、トゥイジーが都市の交通問題を少しでも改善するためのソリューションとして考えられたということが分かります。
ボディサイズが小さいと衝突した時の安全性が心配ですが、日本やアメリカの安全基準より厳しいヨーロッパの衝突テスト「ユーロNCAP」で乗員保護・児童保護・歩行者保護に問題がないと認められています。
走行安定性についても、2輪車では安定感がなく危険だからという理由で4輪の超小型車が生まれたという経緯があるため、トゥイジーの4隅にタイアを配置したレイアウトは安心ですね。
(2013年2月撮影)