ハコスカGT-R(KPGC10)展示中

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ハコスカGT-R フロント

「ハコスカ」で知られる3代目スカイラインのGT-Rが、2013年7月9日から8月23日まで日産グローバル本社ギャラリーに展示されている。
※2013年8月26日追記:展示期間が9月2日まで延長された。

3代目スカイライン発売の翌年である1969年(昭和44年)2月にスカイラインGT-Rが発売された。
発売当初は4ドアセダンのみであったが、スカイラインに2ドアHT(ハードトップ)が追加されると同時にGT-Rは4ドアセダンを廃止し、2ドアHTのみに変更された。

ハコスカGT-R(KPGC10)展示中

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2ドアに変更した理由

ハコスカGT-R リア

3代目スカイライン発売の翌年である1969年(昭和44年)2月にスカイラインGT-Rが発売された。
発売当初は4ドアセダンのみであったが、1970年(昭和45年)10月、スカイラインに2ドアHT(ハードトップ)が追加されると同時に
GT-Rは4ドアセダンを廃止し、2ドアHTのみに変更された。

2ドアHTのホイールベースは2,570㎜で4ドアセダンに対して70㎜短縮されているが、これは設計の際に当時最新のコンピューターを使ってホイールベースやギヤ比を設定し、当時の富士スピードウェイ(バンク付き6㎞フルコース)のラップタイムで2分を切るために導き出した数値であると言われている。

通常のスカイラインと外観上大きく異なるのは、リアにリベット止めされたオーバーフェンダー。
レース用の太いタイアを履くために、スカイラインのデザインの特徴であるサーフィンラインを断ち切る形で装着されており、これがGT-Rならではの迫力を感じさせるポイントとなっている。

ハコスカGT-Rは4ドアセダンが832台、2ドアHTが1,197台生産され、1972年9月に4代目スカイライン(通称ケンメリ)へのモデルチェンジにより生産終了。

ラジオやシートベルトもオプション

ハコスカGT-R 運転席

レースに不必要な装備はすべてオプションだったハコスカGT-R。
展示車にはラジオ・ヒーター・時計・シガーライター・助手席ヘッドレスト・助手席3点式シートベルトが装着されているが、これらの装備さえもオプションだったのだ。

しかし、展示車はラジオは付いているがラジオを装着した際に付いてくるはずのアンテナが装着されていないため、ラジオ無しの車両をレストアした際にラジオ付きのインストルメントパネルが取り付けられた可能性も考えられる。

スカイライン 2ドアHT 2000GT-R(1970年:KPGC10型)主要諸元

ハコスカGT-R エンブレム

全長:4,330㎜
全幅:1,665㎜
全高:1,370㎜
ホイールベース:2,570㎜
トレッド(前/後):1,370㎜/1,365㎜
車両重量:1,100㎏
サスペンション(前/後):マクファーソンストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前/後):ディスク/ドラム
タイア(前/後):165SR14/165SR14

エンジン主要諸元

エンジン型式:S20(直列6気筒・4バルブDOHC)
総排気量:1,989㏄
最高出力:117.7kW(160ps)/7,000rpm
最大トルク:176.5N・m(18.0kgm)/5,600rpm

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