日産キックスe-POWERはなぜタイで生産しているのか?

日産自動車は2020年6月24日、新型SUV「キックス(P15型)」を発表し、6月30日に発売した。
これに合わせて日産グローバル本社ギャラリーでは2020年6月24日から8月23日に展示イベントが行われた。

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なぜ、2代目ジュークではなくキックスe-POWERなのか?

日本市場において、初代ジュークの後継車種として導入されたのがキックス。
日産によると、2010年に発売された初代ジュークはデザインと走行性能が重視される欧州では人気が持続したが、実用性が重視される日本では発売から2年ほどで人気が急激に失速。
そのため2代目ジュークは欧州向けに特化した車両とし、実用性が重視される日本にはメキシコ、チリ、UAE、台湾でセグメント1位となり、すでにファミリーカーとして人気を得ているキックスを導入することにしたという。

日産グローバル本社ギャラリーの日産キックス展示イベント

なぜ、キックスe-POWERはタイで生産しているのか?

タイはエコカーの世界的生産ハブになることを目指して、自動車メーカーの電動車への投資を奨励する政策を行っており、タイ国内で電動車を生産するメーカーには輸入機械税の免税や物品税の減税という優遇政策を採っている。
これによって自動車メーカーは電動車の生産工場に設備投資がしやすくなる。
この恩恵を受けるため、日産だけでなくトヨタやホンダもタイで電動車の生産を行っており、メルセデス・ベンツ、BMWもタイでの電動車生産を計画している。

こうしてタイで生産されるキックスe-POWERは生産量の7割を日本、3割をタイで販売する計画だという。

日産キックスe-POWER エンブレム

キックスe-POWERには内外装の変更だけでなく、それまで純エンジン車のみだったキックスに日本市場で必須となっているハイブリッドシステムを搭載するために、車体骨格やサスペンションセッティングが変更されている。

日本市場ではハイブリッドだけでなく運転支援システムを装備することも、売れるクルマの条件として必須となっていることから、日本向けのキックスe-POWERはプロパイロットを装備している。

日産キックス プロパイロット

e-POWERはHR12DE型エンジンが最高出力60kW(82ps)/6,000rpm、最大トルク103N・m(10.5kgf・m)/3,600-5,200rpm。
EM57型モーターは定格出力70kW(95ps)、最高出力95kW(129ps)/4,000-8,992rpm、最大トルク260N・m(26.5kgf・m)/500-3,008rpm。
燃費はWLTCモード21.6㎞/L、市街地モード26.8㎞/L、郊外モード20.2㎞/L、高速道路モード20.8㎞/Lとなっている。

日産キックスe-POWER