2013年6月に発売された軽自動車「DAYZ(デイズ)」に8月からターボエンジン搭載車が追加され、日産グローバル本社ギャラリーで展示が始まった。
展示期間は2013年8月26日から9月30日の予定。
嵐の出演するテレビCMでおなじみの「クルマでダーツ」の上に展示されているデイズ ハイウェイスターGターボ。
外観・内装は自然吸気エンジン搭載のハイウェイスターGと変わらず、自然吸気エンジン搭載車との違いはメカニズム面に集中している。
軽自動車にも横滑り防止装置を! デイズ ハイウェイスターG ターボ
燃費23.4km/l、アイドリングストップは非装着
デイズに搭載されたターボエンジンは型式こそ自然吸気と同じ3B20型となっているが、自然吸気エンジン搭載のハイウェイスターGに搭載されるエンジンが最高出力36kW(49ps)/6500rpm、最大トルク56N・m(5.7kgf・m)/5500rpmとなっているのに対し、ハイウェイスターGターボのエンジンは最高出力47kW(64ps)/6000rpm、最大トルク98N・m(10.0kgf・m)/3000rpmで、ターボチャージャー装着によって最高出力は11kW(15ps)、最大トルクは42Nm(4.3kgf・m)増加している。
ハイウェイスターGターボはアイドリングストップが装備されず、JC08モード燃費23.4km/l(2WD車)。
自然吸気エンジン搭載のハイウェイスターGはアイドリングストップ標準装備でJC08モード燃費29.2km/l(2WD車)と、2013年9月の時点では軽ワゴンクラス2位の燃費(1位はスズキ ワゴンRの30.0km/l)。
4WD車の燃費はハイウェイスターGターボ22.6km/l、ハイウェイスターG26.0km/l、スズキ ワゴンRが自然吸気のみで28.4km/lとなっている。
ターボエンジン搭載車は、フロントグリルの運転席側にインタークーラーが装着されている。
足回り強化、VDCも装備
デイズ ハイウェイスターGターボの足回りは、自然吸気エンジン搭載車に対してフロントを強化。
フロントブレーキは耐フェード性を向上させるべくディスク式からベンチレーテッドディスク式へ変更され、2WD車のフロントサスペンションにはロールを抑えるスタビライザーを装備。
安全面ではVDC(横滑り防止装置)が2WD車に標準装備される。
下の写真はインストルメントパネルに装備されるVDCキャンセルスイッチ。
ゴン太はこう思った。
デイズ ハイウェイスターGターボの2WD車はデイズシリーズで唯一VDC(横滑り防止装置)を装備するが、他のグレードではオプションでも選択することができない。
軽自動車が価格の安さで勝負しなければならないといっても、グレードによって安全装備に差を付けるのは好ましくない。
日産に限ったことではないが、VDC普及のためには値段の安さ以前に安全の方が重要だということをメーカー側からユーザーにアピールする必要もあるのでは?
2015年2月9日追記:
2014年12月4日、「X」と「ハイウェイスターX」を除く全グレードに、「エマージェンシーブレーキ」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、「VDC」がパッケージオプションで設定された。
2015年10月27日追記:
2015年10月22日、デイズがマイナーチェンジを行い、VDCが全車標準装備となった。