日産グローバル本社ギャラリーでは、2015年3月28日から4月30日まで、こども自動車「ダットサン ベビィ」を展示している。
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この展示車は日産自動車の有志で結成された「日産名車再生クラブ」の手によって走行可能な状態に再生されたもの。
こども自動車「ダットサン ベビィ」を再生
日産名車再生クラブとは、日産テクニカルセンターの研究開発部門を中心とした現役社員によるボランティア組織で、毎年1~2台の歴史的車両を走行可能な状態に再生している。
今回のダットサン・ベビィは10代目の再生車両となる。
こども自動車が誕生してから50年が経過しており、再生の手がかりは、こどもの国の倉庫に残された最後の1台(100台寄贈された内最後に納入された100号車)のみ。
しかし、当時生産を担当した愛知機械工業に図面が保管されていることが分かり、図面を入手できたことで再生計画が進みだした。
再生にあたっては、見た目だけでなく走行可能な状態にすることが前提となる。
さらに、安易に現在の部品に置き換えることはせず、金属部品はさびを落として再塗装し、樹脂やゴムの部品は手作りするなど、50年前の姿を忠実に再現できるようにこだわっている。
今回の再生活動に協力した企業は、
・株式会社井口一世(再生部位:トランクロック機構、バンパーブラケット)
・イワタボルト株式会社(再生部位:バンパー留ねじ)
・株式会社オリジナルボックス(再生部位:ショックアブソーバー)
・株式会社サファリモータース(再生部位:ボディレストア、塗装)
・株式会社信名産業(再生部位:シールラバーゴム)
・タカタ株式会社(再生部位:シートベルト)
・東栄自動車株式会社(再生部位:コントロールワイヤー各種)
・友田製作所(再生部位:シート)
・有限会社村上タイヤ(再生部位:タイヤ)