2013年11月19日に発表された日産GT-Rの2014年モデルでは新グレード「GT-R NISMO」が追加された。
GT-R NISMOは2014年2月に発売予定だが、2013年11月22日から12月1日まで東京ビッグサイトで開催された第43回東京モーターショー日産ブースで展示が行われた。
GT-R NISMOはこれまでジューク、マーチ、フェアレディZと続いたNISMOシリーズのフラッグシップで、NISMOならではのレーシングテクノロジーを生かしたファクトリーチューンが施されている。
GT500譲りのエアロ
GT-R NISMOのエアロパーツの開発は、ニスモのスーパーGT GT500車両のエンジニアが担当。
フロントバンパー、アンダーカバー、サイドシルプロテクター、リアバンパー、リアスポイラーがNISMO専用デザインとなり、300km/hでのダウンフォースが標準車に比べ100㎏増加している。
特にフロントバンパーのデザインは、スーパーGT GT500車両の中でも空気抵抗の少ない富士仕様のフロントカウルをモチーフとしたデザインとされている。
材質もカーボン製となっており、前後バンパーは標準車の樹脂製に対し20%の軽量化を実現。
フロントフェンダーについても、ホイール幅の拡大に対応すべく専用品となっている。
カーボン製トランクリッドも装備され、アルミ製の1/2の重量となっている。
GT3譲りのエンジン
GT-R NISMOのエンジンは型式こそ標準車と同じVR38DETT型となっているが、NISMO専用チューニングが施されている。
GT3規定のレース車両「NISSAN GT-R NISMO GT3」に採用されている大容量ターボチャージャーを搭載する他、燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路や燃料ポンプ、冷却水のリザーバータンクをNISMO専用品としており、最高出力は標準車に比べて37kW(50ps)増の441kW(600ps)、最大トルクは18Nm(2.0kgf・m)増の650Nm(66.5kgf・m)を発生する。
コーナリング性能を高めた足回り
足回りのセッティングは、GT-R 2014年モデルの標準車同様に路面追従性を高める方向とされているが、その上でハブボルトの高剛性化やアッパーリンク、スタビライザー、スプリング、ダンパー、タイヤ、アルミホイールがNISMO専用となっている。
アルミホイールはフロントのリム幅を標準車の9.5Jから10.0Jへと拡大。
デザインとカラーもスーパーGT GT500車両をイメージしたものとなっている。
内装もNISMO専用
内装はブラックを基調としてレッドをアクセントとして使う、NISMOシリーズ共通のカラーコーディネイトでまとめられている。
素材を本革からアルカンターラに変更したステアリングにはレッドのセンターマークが付き、タコメーターにもレッドリングが追加されている。
シートはブラックの本革とレッドのアルカンターラが使われ、背面部をカーボン製としたカーボンバックバケットシートが装備される。
ボディカラーは展示車のダークマットグレーをはじめとする5色が用意される。
日産GT-R NISMO
ボディカラー
ダークマットグレー(#KBL・NISMO専用特別塗装色)
内装色
ブラック
メーカー希望小売価格
15,015,000円
メーカーオプション
・特別塗装色(ダークマットグレー)2014年夏発売予定 525,000円
・Boseサウンドシステム(CD一体AM/FMラジオ、11スピーカー、MP3/WMA再生機能)、
チタン合金製マフラー セット価格375,900円
オプション込み合計価格(消費税込み)
15,915,900円