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見た目は市販車に似てきたGT-R GT500 東京オートサロン2014

東京オートサロン2014日産ブース

幕張メッセのコンクリートの床を活かしてサーキットのイメージで展示されたGT-R。

東京オートサロン2014 日産ブースでは、2014年のスーパーGT GT500クラスに向けて開発されたGT-Rが展示されている。

2014年からドイツツーリングカー選手権(DTM)と車両規則が統一されることになり、新しい車両規則に基づいて開発された2014年モデル。

従来よりも市販車に近いデザインになっているが、それ以外には市販車と関連性のないレース専用に開発された車両である。

昨年の東京オートサロンに展示されたGT-R GT500車両はこちら

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ルーフに開口部を追加

2013年までのGT500車両は2009年に改訂された車両規則に基づいたもので、ボディ中心部のカーボンモノコックを各社が独自に開発し、エンジンは排気量3.4リッターのV型8気筒と決められていた。

2014年から実施される新しい車両規則では開発コスト削減を主な目的として、ボディ中心部のカーボンモノコックをドイツで開催されているドイツツーリングカー選手権(DTM)と共通の仕様とした。
重量や重心高などの性能や仕様をDTM用と共通にし、GT500で使う分のモノコックの製造は日本国内で行われる。

また、ドライバーの救出を目的として、ドライバー上部のルーフパネルに最低420mm×420mmの開口部を設けることが義務付けられた。

ブレーキやリアウイングなどもDTMと共通部品が使われる。
エンジンはGT500独自の規定で直列4気筒・排気量2リッターの直噴ターボへとダウンサイジングされる(DTMはV型8気筒・4リッター自然吸気)。

展示車のホイールはレイズ製。
ホイールの材質についても変更があり、従来の2009年車両規則ではマグネシウムホイールを使うことができたが、新しい車両規則ではアルミホイールのみ使用可能となっている。

2014年の新しい車両規則は前回大幅な変更があった2009年の車両規則同様に、ベースとなる車両の外側の形状を維持することが定められているが、材質や構造といったメカニズム面に関しては市販車と無関係な内容となっている。

そのため、近年のGT500車両は外観の形状こそベースとなる市販車の雰囲気を残してはいるが、「市販車ベース」という表現が当てはまるものでは無くなってきている。

NISSAN GT-R NISMO GT500 主要諸元

出展車両名:NISSAN GT-R NISMO GT500
ベース車名:日産GT-R
ベース車両型式:R35
公道走行不可

全長:4,650㎜
全幅:1,950㎜
ホイールベース:2,750㎜
トレッド(前):1,670㎜
トレッド(後):1,610㎜
車両重量:1,000㎏

エンジン型式:NR20A
排気量:2,000㏄
クラッチ:カーボン製5.5インチ 4プレート
トランスミッション型式:トランスアクスル6速シーケンシャル

ブレーキ(前):ベンチレーテッドカーボンディスク 6ピストンキャリパー
ブレーキ(後):ベンチレーテッドカーボンディスク 4ピストンキャリパー
サスペンション(前):ダブルウィッシュボーン
サスペンション(後):ダブルウィッシュボーン
駆動方式:後輪駆動

ホイール(前):リム幅12インチ×外径18インチ
ホイール(後):リム幅13インチ×外径18インチ
タイア(前):30/68-R18
タイア(後):31/71-R18

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