日産ギャラリーで2013年12月11日から2014年1月5日まで開催されている日産エクストレイル(T32型)デビューイベントでは、2列シート車に加えて今回加わった3列シート車も展示された。
今回のフルモデルチェンジで追加された3列シート車は、従来欧州で販売されていたキャシュカイ(日本名デュアリス)の3列シート車に代わるモデルとして設定された。
3列目は緊急用?
今回の撮影車は、銀座ギャラリーに展示された「エクストレイル 20X エクストリーマーX “エマージェンシーブレーキパッケージ”3列車」。
3列目に乗り込む際は2列目を最前端までスライドさせて背もたれを前に倒す必要があるが、それでも開口部は決して広くはない。
2列目はおよそ20センチの前後スライドが可能。これによって3列目の足元スペースを確保する。
2列目中央席はドリンクホルダー内蔵のセンターアームレストにもなる。
3列目のシートは収納時にフラットなラゲッジルームを実現させるため背もたれが上下方向に小さく、乗る時は縦長のヘッドレストを伸ばす必要がある。
3列目は2人掛けだが、3列目用ドリンクホルダーはなぜか左右2個ずつ、計4個装備される。
前後に20cmスライド可能な2列目を一番前にスライドさせると、3列目の足元は大人が座れるくらいにはなるが2列目には人が座れなくなってしまう。
今度は2列目を一番後ろにスライドさせてみると、2列目の足元は広々しているが3列目に人が座れなくなる。
3列目に人を乗せる時は2列目のスライド位置は中間にして、2列目と3列目の乗員は広くはないが狭くもない、ほどほどの足元スペースで乗ることになる。
エクストレイルの3列シートは、6~7人乗ることは滅多にないが3列目があれば便利という使い方を想定しているらしく、3列目は緊急用と割り切って使った方が良さそうだ。