日産グローバル本社ギャラリーでは、2017年2月1日から3月31日まで「日産グループCカー・クロニクル」という展示イベントが開催されている。
このイベントは、1992年に日産がデイトナ24時間レースで総合優勝してから25周年となることを記念したイベントで、2017年2月1日から2月18日までは1992年のデイトナ24時間レースで総合優勝したR91CPが展示された。
日産 R91CP(1991年・R91CP型)
1992年(平成4年)のデイトナ24時間レースで長谷見昌弘/星野一義/鈴木利男組が日本人・日本車として初の総合優勝を飾った記念すべきマシン。
NISSANエンブレムのメッキが剥げてしまっているところが、戦いの激しさを感じさせる。
ボディはカーボンモノコックで、エンジンは3.5リッターツインターボを搭載。
最高出力は800psに達することもあった。
ハイパワーを受け止めるためにチューニングされたシャシーなど、優れたトータルバランスがデイトナ24時間レース総合優勝という快挙を成し遂げた。
当時最新のメカニズムだった、HIDヘッドランプを採用。
その明るさから、レース後に他メーカーから「譲って欲しい」というオファーがあったというエピソードもある。
サプライヤーは市光工業。
右回りコースのル・マン24時間レースのためにピットアウトの際に広い視界を確保する左フェンダーミラーと、空気抵抗を低減する右ドアミラーを採用している。
ヘリテージコレクションNo.124
全長:4,800㎜
全幅:1,990㎜
全高:1,100㎜
ホイールベース:2,795㎜
トレッド(前/後):1,600㎜/1,560㎜
車両重量:930㎏以上
サスペンション(前後共):ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前後共):14インチ カーボンベンチレーテッドディスク
タイア(前/後):25.5-12.0-17/28.5-14.5-18
エンジン主要諸元
エンジン型式:VRH35Z(V型8気筒・DOHCツインターボ)
総排気量:3,496㏄
最高出力:500kW(680ps)以上/7,200rpm
最大トルク:784N・m(80.0kgm)以上/5,200rpm