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R32スカイライン TypeMを展示

横浜市の日産グローバル本社ギャラリーでは、2018年5月12日から8月20日までの予定で、ヘリテージカーを特別展示するイベント「よみがえる日産の名車たち」を開催している。

歴史的車両の再生をテーマにした展示で、座間記念庫の「日産ヘリテージコレクション」の中から、過去2年以内にレストアされた延べ14台が展示される。
今回は5月12日から5月24日まで展示されている、スカイラインGTS-t TypeMを紹介する。

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スカイラインGTS-t TypeM(1989年・R32型)

スカイラインGTS-t TypeM

R32型スカイラインの開発が行われていた1980年代後半、日産は1990年までに世界一のシャシー性能のクルマを作るという目標で「901活動」というプロジェクトを行っており、技術開発や技術ノウハウの解析、テストドライバーの育成を行っていた。
対象車種は日本向けはR32型スカイライン、北米向けはZ32型フェアレディZ、欧州向けはP10型プリメーラだった。
そして、R32型スカイラインの開発チームは目標とするターゲット車にポルシェ944ターボを選んで開発を行った。

8代目スカイライン・R32型は1989年(平成元年)5月に「超感覚スカイライン」のキャッチコピーで発売された。
前モデルよりもボディを小型化し、居住性よりも走行性能を優先したパッケージを、筋肉質でスポーティなデザインで包み込んだ。

R32型スカイラインのボディは4ドアセダンと2ドアクーペの2種類が用意され、今回の展示車である「GTS-t TypeM」はFR車の最も高性能なグレード。
2リッターのターボエンジンを搭載し、サスペンションは4輪マルチリンク式を採用。
4輪操舵システム「SUPER HICAS」やアルミ対向ピストンキャリパーのブレーキを装備する。
タイヤサイズは205-55R16で、ホイールサイズは16×6.5JJ。

「GT-R」が乗り手を選ぶのに対し、「GTS-t TypeM」は手軽に楽しめる高性能車というイメージのグレードで、価格もGT-Rの445万円に対してGTS-t TypeMは2ドア・MT車が238万5000円と手の届きやすい価格だったため、当時の若者に人気があった。

スカイラインGTS-t TypeM主要諸元

ヘリテージコレクションNo.301
全長:4,530㎜
全幅:1,695㎜
全高:1,325㎜
ホイールベース:2,615㎜
トレッド(前/後):1,460mm/1,460mm
車両重量:1,260㎏
サスペンション(前後共):マルチリンク
ブレーキ(前後共):ベンチレーテッドディスク
タイア:205-55-R16 88V

スカイラインGTS-t TypeMエンジン主要諸元

エンジン型式:RB20DET(直列6気筒・DOHCターボ)
総排気量:1,998㏄
最高出力:158kW(215ps)/6,400rpm
最大トルク:265N・m(27.0kgm)/3,200rpm

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