日産グローバル本社ギャラリーの「ヘリテージゾーン」では、2021年(令和3年)3月13日から6月23日まで戦後の日産乗用車の進化をテーマにした展示が行われ、「ダットサン デラックスセダン」が展示された。
ダットサン デラックスセダン(1953年:DB-5型)
日産の戦後初の乗用車であるダットサン スタンダードセダン(DA型)の後継として、1948年(昭和23年)3月に発売されたのが、ダットサン デラックスセダン(DB型)である。
デラックスセダン(DB型)はDA型と同じシャシーに、当時最新の米国車風のスタイリングを施したボディを架装したモデル。
下の写真ではフェンダーに対してフロントタイヤが内側にあることがわかる。
発売当初はDA型と同じ722㏄の排気量だったが、1950年(昭和25年)9月に登場したDB-2型では860㏄のエンジンが搭載され、1953年(昭和28年)2月のDB-5型では最高出力が24馬力に向上した。
ダットサン デラックスセダン 主要諸元
ヘリテージコレクションNo.012
全長:3,805㎜
全幅:1,480㎜
全高:1,560㎜
ホイールベース:2,150㎜
トレッド(前/後):1,048㎜/1,180㎜
車両重量:890㎏
サスペンション(前/後):縦置リーフ/縦置リーフ
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイア:5.50-15-4PR
ダットサン デラックスセダン エンジン主要諸元
エンジン型式:D10型(直列4気筒・サイドバルブ)
総排気量:860㏄
最高出力:18kW(24ps)/4,000rpm
最大トルク:50N・m(5.1kgf・m)/2,400rpm