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戦争に翻弄されたダットサンがデモ走行

ダットサン17型フェートン

日産自動車の創立80周年を記念したパレードが2013年12月23日に行われた。
パレードの他、日産グローバル本社ギャラリーに隣接する特設会場では日産が保存しているヘリテージカーのデモ走行が行われた。

デモ走行を披露した3台の中から、今回はダットサン17型フェートンを紹介する。

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戦前最後のダットサン

ダットサン17型は、戦前のダットサンとしては最終型となるモデルで、1938年(昭和13年)に発売。

前年である1937年(昭和12年)に日中戦争が始まり、日本では国民総動員法が公布された。
この法律によって人的資源も物的資源も政府が統制するようになったため、綿や毛などが不足することとなる。
そのため、17型の内装はシンプルな作りとされた。

「フェートン」とは、4人乗りでソフトトップが付いたボディ形状を指す。
デモ走行では、レストアを行った日産自動車の「名車再生クラブ」のメンバーが当時の運転手に扮して運転した。

ダットサン 17型フェートン(1938年・17型)主要諸元

記念庫No.293
全長:3,187㎜
全幅:1,190㎜
ホイールベース:2,005㎜
トレッド(前/後):1,038㎜/1,049㎜

エンジン主要諸元

エンジン型式:7型(直列4気筒・サイドバルブ)
総排気量:722㏄
最高出力:12kW(16ps)/3,600rpm

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