2013年11月20日から2014年1月6日まで、日産グローバル本社ギャラリーでは初代フェアレディZ 240ZGを展示している。
日産自動車の創立80周年を記念した人気投票の結果展示が決定したもので、今回はフォトブースに展示され、一緒に記念撮影を楽しめるようになっている。
240ZGの特徴と言えばフロントのロングノーズで、「Gノーズ」と呼ばれているが、本来の呼び方ではない。
「Gノーズ」は間違い?フェアレディ 240ZG
エアロダイナ・ノーズを装備
1969年(昭和44年)に誕生した初代フェアレディZは日本国内向けは排気量2リッターのみが販売されていたが、1971年(昭和46年)11月には北米向けの2.4リッターエンジン搭載車である240Zを日本国内でも発売。
240Z、240Z-L、240ZGという3種類のグレードが用意されたが、トップグレードの240ZGは日本専用に設定されたグレードで、Gは「Grand」を意味している。
フロント先端にはバンパーとスポイラーが一体となった専用の「エアロダイナ・ノーズ」が装備され、全長が190mm延長。
空気抵抗を低減し、最高速度が10km/h増加して210km/hとなっていた(5速MT車。3速AT車は200km/h)。
また、オーバーフェンダーも装備され、全幅は60mm拡大。
迫力のあるスタイリングとなっている。
価格は2リッターの最廉価版が84万円であったのに対し、240ZGは150万円であった。
ちなみに1971年の大卒初任給は47,075円。
この240ZG専用のノーズを日産自動車では「エアロダイナ・ノーズ」と呼んでいる。
「Gノーズ」「グランドノーズ」と呼ばれることがあるが、それらは後年付けられた通称である。
しかし、日産ギャラリーは日産自動車直営ショールームであるにもかかわらず、車両解説用のパネルには通称である「Gノーズ」と記載し、正式名称「エアロダイナ・ノーズ」を記載していない。
1973年(昭和48年)、公害問題やオイルショックによるガソリン価格高騰によって日本国内向けの2.4リッター車は販売終了となった。
展示車にはオプションのリアスポイラーが装備されている。
240ZGパトカーはこちら
フェアレディ 240ZG(1972年 HS30型)主要諸元
ヘリテージコレクションNo.340
全長:4,305mm
全幅:1,690mm
全高:1,285mm
ホイールベース:2,305mm
トレッド(前/後):1,355/1,345mm
車両重量:1,010kg
サスペンション(前/後):ストラット/ストラット
ブレーキ(前/後):ディスク/ドラム
タイヤ:175HR14
エンジン主要諸元
エンジン型式:L24(直列6気筒・SOHC)
総排気量:2,393cc
最高出力:110kW(150ps)/5,600rpm
最大トルク:206N・m(21.0kgf・m)/4,800rpm
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