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日産 Y31型シーマを展示

横浜市の日産グローバル本社ギャラリーでは、2018年5月12日から8月20日までの予定で、ヘリテージカーを特別展示するイベント「よみがえる日産の名車たち」を開催している。

歴史的車両の再生をテーマにした展示で、座間記念庫の「日産ヘリテージコレクション」の中から、過去2年以内にレストアされた延べ14台が展示される。
今回は6月8日から6月21日まで展示されている、初代シーマを紹介する。

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セドリックシーマ タイプⅡリミテッド(1988年・FPY31型)

日産シーマ

初代シーマはY31型セドリック・グロリアの上級機種として企画され、1987年(昭和62年)の第27回東京モーターショーに出品された後、1988年(昭和63年)1月に発売された。

セドリック・グロリアが5ナンバーボディだったのに対し、シーマは3ナンバー専用ボディによる伸びやかなスタイリングを特徴としていた。
ヘッドランプ回りにモールを付けることが多かった当時の高級車の中にあって、モールを付けないデザイン処理は一重まぶたのようにすっきりしていると話題になった。

内装にはグレーの本革シートが装備されている。
ドアトリムに装着されたパワーシートのスイッチのデザインがメルセデス・ベンツを模したのではないかと当時話題となった。
スピーカーは米・JBL社製を装備する。
今では考えられないことだが、ドアミラーにはワイパーも装備されている。



エンジンは3リッター・V型6気筒のVG30型で、自然吸気のVG30DEとターボのVG30DETの2種類がラインナップされた。
展示車は最上級グレードのタイプⅡリミテッドで、VG30DETを搭載。
ターボチャージャーにレスポンスに優れるセラミックタービンを採用し、当時国産最強の255psを発生した。

バブル期のクルマはコストをかけて作られているためエンジンの見た目にも凝っており、結晶塗装のサージタンクに赤と黒のヘッドカバー、ガンメタのフロントカバーというカラーリング。
サージタンク側面には「4CAM 4VALVE 2THROTTLE」のエンブレムまで装着されている。

サスペンションには、電子制御エアサスペンションが採用されていた。

2021年12月26日追記:女優の伊藤かずえさん所有の初代シーマを日産がレストアし、日産クロッシングで展示が行われた。
展示された際の記事は下記リンクから。

https://nissangallery.jp/crossing/cimarestore_202112/

セドリックシーマ タイプⅡリミテッド 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.238
全長:4,890㎜
全幅:1,770㎜
全高:1,380㎜
ホイールベース:2,735㎜
トレッド(前/後):1,500mm/1,520mm
車両重量:1,640㎏
サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前後共):ベンチレーテッドディスク
タイア:205-65R15 93H

セドリックシーマ タイプⅡリミテッド エンジン主要諸元

エンジン型式:VG30DET型(V型6気筒・DOHCターボ)
総排気量:2,960㏄
最高出力:187kW(255ps)/6,000rpm
最大トルク:343N・m(35.0kgm)/3,200rpm

日産 セドリックシーマを展示
日産グローバル本社ギャラリーでは、展示イベント「The Game Changers 革新をもたらしたクルマたち」を2017年10月7日から2018年1月9日まで開催している。今回は2017年11月3日から11月16日まで展示された初代シーマを紹介する。
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