日産 グループAのSTPタイサンGT-Rを展示

横浜市の日産グローバル本社ギャラリーでは2022年3月24日から4月14日まで、日産の元ワークスドライバーの高橋国光さんの追悼特別展示が行われ、3台のレーシングカーが展示された。
その中からグループAのSTPタイサンGT-Rを取り上げる。

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STPタイサンGT-R(スカイラインGT-R グループA)(1993年・BNR32型)

STPタイサンGT-R(1993年)のフロントビュー

1993年(平成5年)の全日本ツーリングカー選手権(JTCもしくはグループA)は、総合優勝を争うクラス1にスカイラインGT-R(R32型)が7台参戦していた。
クラス1は1990年(平成2年)にスカイラインGT-R(BNR32型)が参戦する前はフォード・シエラの独壇場だったが、スカイラインGT-Rは圧倒的な速さでシエラを駆逐した。

STPタイサンGT-R(1993年)のリヤビュー

スカイラインGT-Rに匹敵する性能の車両が他のメーカーから現れなかったため、クラス1はスカイラインGT-Rを使わなければ勝てない状況となり、1991年(平成3年)シーズン中にはスカイラインGT-Rのワンメイク状態となっていた。

STPタイサンGT-R(1993年)のホイール

展示車のSTPタイサンGT-Rは、高橋国光/土屋圭市組がドライブし、第2戦オートポリスで優勝、第4戦鈴鹿で2位となった。

STPタイサンGT-Rの1993年戦績は、
開幕戦・MINE:リタイア
第2戦・オートポリス:優勝
第3戦・菅生:リタイア
第4戦・鈴鹿:2位
第5戦・岡山:5位
第6戦・筑波:4位
第7戦・十勝:6位
第8戦・仙台:リタイア
第9戦・富士:リタイア
年間順位:12位

STPタイサンGT-R(1993年)のシート

STPタイサンGT-R(1993年)の運転席

STPタイサンGT-R(1993年)のリヤ

STPタイサンGT-R(スカイラインGT-R グループA)主要諸元

ヘリテージコレクションNo.389
全長:4,545㎜
全幅:1,755㎜
全高:1,320㎜
ホイールベース:2,615㎜
トレッド(前/後):1,610㎜/1,530㎜
車両重量:1,260㎏以上
サスペンション(前/後):マルチリンク/マルチリンク
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
タイア:265-700-18

STPタイサンGT-Rエンジン(スカイラインGT-R グループA)主要諸元

エンジン型式:RB26DETT(直列6気筒・DOHCツインターボ)
総排気量:2,568㏄
最高出力:404kW(550ps)以上/7,600rpm
最大トルク:490N・m(50.0kgf・m)以上/6,000rpm

日産 高橋国光さんを追悼
日産自動車のワークスドライバーを務めた高橋国光さんが、2022年(令和4年)3月16日に82歳で逝去された。日産グローバル本社ギャラリーでは、2022年3月24日から4月14日まで高橋さんの追悼特別展示が行われ、3台のレーシングカーが展示された。
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