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日産 セレナe-POWERの燃費とパワートレイン

日産セレナ e-POWERが2018年3月1日に発売され、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで展示が行われている。
2018年2月28日から3月14日までは8台、3月15日から5月7日までは5台が展示される。

「e-POWER」はエンジンで発電してモーターのみで駆動するという仕組みで、「シリーズハイブリッド」というハイブリッド車の一種。
これを日産では「充電のいらない電気自動車」という表現で宣伝している。

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セレナe-POWERの燃費

セレナe-POWER

セレナe-POWERのJC08モード燃費は26.2km/lで、オプション装着で車両重量が1,770㎏以上の場合は24.8km/lとなる。
従来から設定されている簡易型ハイブリッド「S-HYBRID」は15.0km/l~17.2km/lとなる。
いずれもレギュラーガソリン仕様で、燃料タンク容量は55リッター。

ライバル車のJC08モード燃費は、「トヨタ ノア」「トヨタ ヴォクシー」「トヨタ エスクァイア」のハイブリッド車が23.8km/l、ガソリン車が14.8km/l~16.0km/lで、使用燃料はいずれもレギュラーガソリン、燃料タンク容量はハイブリッド車50リッター、ガソリン車55リッター。

「ホンダ ステップワゴン」のハイブリッド車が25.0km/l、ガソリン車が15.0km/l~17.0km/lで、いずれもレギュラーガソリン仕様、燃料タンク容量52リッターである。

セレナe-POWERのパワートレイン

セレナe-POWERのパワートレインは基本的にノートe-POWERと同じだが、エンジンやバッテリーはセレナ用に変更されている部分がある。
車両重量が大きく異なるためで、コンパクトカーの「ノートe-POWER メダリスト」が1,220㎏なのに対し、ミニバンの「セレナe-POWER ハイウェイスター」は1,740㎏と、500㎏以上も重い車両を同じパワートレインで走らせるためである。
セレナの2種類目のパワートレインについては当初、「エクストレイル ハイブリッド」用の2リッターエンジン+1モーター2クラッチ式も検討されたというが、最終的にe-POWERが採用された。
従来から販売されている簡易型ハイブリッドの「S-HYBRID」も引き続き併売される。

エンジンは直列3気筒1.2リッターのHR12DE型で、最高出力62kW(84ps)/6,000rpm、最大トルク103N・m(10.5kgfm)/3,200-5,200rpm。
オイルクーラーの追加とオイルパンの容量拡大で冷却性能を向上し、ノートe-POWER用と比較して最高出力を4kW(5ps)向上させた。
モーター型式もノートe-POWER用と同じEM57型だが、最高出力100kW(136ps)、最大トルク320N・m(32.6kgfm)はノートe-POWER用より20kW(27ps)と66N・m(6.7kgfm)の増加となっている。

1列目シート下に搭載されるリチウムイオンバッテリーも、ノートの1.5kWhに対してセレナでは1.8kWhへと容量を拡大している。

セレナe-POWERのチャージモードとマナーモード

セレナe-POWERでは、新たに「チャージモード」と「マナーモード」が装備された。
チャージモードはエンジンを始動させて強制的にバッテリーへの充電を行うモードで、マナーモードはバッテリー残量が多い時にエンジンを始動させずにEV走行できるモード。
早朝・深夜など静かに走りたい時は事前にチャージモードで充電を行っておき、静かに走りたい場所でマナーモードに切り替えるという使い方が可能となった。

マナーモードでEV走行できる距離は、バッテリー残量90%の状態で市街地を想定した走行をした場合、2.7㎞。
また、通常はスタートボタンを押すと暖機運転のために必ずエンジンが始動するが、スタートボタンを押してメーターに「READY」が表示されてから10秒以内にマナーモードのボタンを押すことで、エンジンを始動させずにEV状態で発進できるという。

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