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日産パルサーの初代モデルを展示

日産グローバル本社ギャラリーには、ヘリテージカーを展示する「ヘリテージゾーン」というコーナーがある。

新型ノート(E13型)の発売に合わせ、3台の小型車が2020年(令和2年)11月24日から2021年(令和3年)2月12日までヘリテージゾーンに展示された。
その中から今回は初代パルサーを紹介する。

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日産 パルサー 1200TS(1980年・YN10型)

日産初のFF車「チェリー(E10型)」の2代目である「チェリーF-Ⅱ(F10型)」の後継モデルとして、1978年(昭和53年)5月に発売されたのが初代パルサー(N10型)である。

日産パルサーのフロントビュー

パルサーはヨーロッパ市場をターゲットとして開発された車種で、発売当時の広告のキャッチコピーは「パルサー・ヨーロッパ」。
パルサーと一緒に当時のヨーロッパのFF小型車「フォルクスワーゲン ゴルフ」「ミニ」「アルファロメオ アルファスッド」「ルノー 5(サンク)」が並んだ写真が使われた。

エンジンや駆動系はチェリーF-Ⅱと同じく駆動系の上にエンジンを配置するイシゴニス式が採用されていたが、1981年(昭和56年)3月のマイナーチェンジの際にエンジンと駆動系を並べて配置するジアコーサ式に変更された。
エンジン型式もOHV方式のA型から、OHC方式のE型へと変更された。
マイナーチェンジでエンジンと駆動系を変更したのは、1981年10月発売の5代目サニー(B11型)がサニーでは初めてのFF車となることから、そのメカニズムをパルサーに先行搭載したためとされている。

今回の展示車は1980年(昭和55年)のセダン1200TSで、2020年(令和2年)にオーテックジャパンでレストアされた。
一見すると5ドアハッチバックに見えるが、トランクが居住空間と独立している構造のため4ドアセダンとなる。
この他に5ドアハッチバック、3ドアハッチバックや3ドアクーペ、商用車のバンが用意されていた。

同時に展示された、ダットサン16型と初代チェリーの記事は下記リンクから。

https://nissangallery.jp/ghq/datsun16_202104/

https://nissangallery.jp/ghq/cherry_202104/

日産 パルサー 1200TS 主要諸元

ヘリテージコレクションNo.354
全長:3,890㎜
全幅:1,600㎜
全高:1,360㎜
ホイールベース:2,395㎜
トレッド(前/後):1,365㎜/1,335㎜
車両重量:800㎏
サスペンション(前/後):ストラット/トレーリングアーム
ブレーキ(前/後):ディスク/ドラム
タイア:6.00-12-4PR

日産 パルサー 1200TS エンジン主要諸元

エンジン型式:A12A型(直列4気筒・OHV)
総排気量:1,237㏄
最高出力:51kW(70ps)/6,000rpm
最大トルク:100N・m(10.2kgf・m)/3,600rpm

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