日産 GT-R2017年モデルを展示

日産GT-Rの2017年モデル展示イベントが、2016年4月1日から5月31日まで日産グローバル本社ギャラリーで開催されている。

2007年に発売された日産GT-Rが、2度目のマイナーチェンジを受け、2017年モデルとなる。
日産GT-Rはイヤーモデル制をとって年次改良をしているが、内外装の変更を伴うマイナーチェンジと言える改良は2011年モデルに続き今回が2度目。

そして日産は2016年モデルを出していないため、2015年モデルの次が2017年モデルとなる。
2016年モデルへの年次改良をスキップして出てきた2017年モデルはどのような改良が施されているのだろうか。

スポンサーリンク

日産 GT-R 2017年モデル

GT-R 2017年モデル

GT-R 2017年モデルは日産グローバル本社ギャラリーのメインステージに、スカイラインGT-R 2ドアハードトップ(通称ハコスカGT-R)とともに展示されている。

GT-R 2017年モデル

エクステリアは、フロントグリルに日産のアイデンティティであるVモーションデザインを採用。
冷却性能も向上している。
ボンネットフードは超高速域での変形を抑えるべく、強度を上げ、キャラクターラインも変更。

新形状のフロントスポイラーはレースカー直系の血統を感じさせるデザインとし、ダウンフォースを向上させている。

GT-R 2017年モデル

フロントフェンダーのエアアウトレットは従来のシルバーからボディ同色に変更。
アルミホイールは新デザインのY字スポークを採用。

GT-R 2017年モデル

ボディサイドは、サイドシルを張り出させてフロア下への横風の侵入を防ぎ、ダウンフォースを安定化させている。

GT-R 2017年モデル

リアバンパーも空気の流れを改善するために、エアアウトレットの形状が変更されている。
2014年モデルに設定されていた「GT-R NISMO」のノウハウを使い、リアバンパーサイドの形状も変更。
横からの空気流をリアに回りこませずに剥離させ、渦流の発生を抑制し、空気抵抗を低減する。

GT-R 2017年モデル

キャビン部分は従来と同じように見えるが、パネルを変えている。
Cピラーに入っていたキャラクターラインが小さな乱流を起こしていたため、ラインをなだらかに見直すことでCピラーからリアスポイラーにかけての空気の流れを整流。

GT-R 2017年モデル

ボディカラーには新色の「 アルティメイトシャイニーオレンジ」が追加された。

内装にも大きな改良が施されている。
インストルメントパネルの形状が新しくなり、表面には職人がステッチしたナッパレザーの一枚革が張られている。
ナビのディスプレイは7インチから8インチに拡大され、センターコンソールにはモニター操作のためのスイッチが新設された。

ステアリングホイールも新形状となり、パドルシフトのパドルはステアリングホイールに固定されて手を離さずにシフトができるようになった。

プレミアムエディションにメーカーオプションの内装色が、これまでのアンバーレッド、アイボリーの2色から、タンとアーバンブラックを加えた4色の設定となった。
展示車の内装色はタンである。

GT-R 2017年モデル

エンジンは2014年モデルの「GT-R NISMO」からフィードバックした気筒別点火時期制御を採用し、2015年モデルの545hp/463lb-ftから、565hp/467lb-ft(共に北米仕様の数値)へとパワー・トルク共にアップしている。
広範囲でのトルク向上によって、日常的に多用する中間加速が改善されている。

マフラーは従来のステンレスからチタン合金に材質が変更された。

ハンドリングを進化させるため、ボディ剛性をアップさせるだけでなく、前後の剛性バランスも改善。
フロントウインドウフレームの強化によりフロントの剛性をアップ。
そして対角線方向のボディ変形量を2015年モデル比でフロント6.3%リア2.4%減少し、フロントとリアのボディ変形量の差を少なくした。

ボディ剛性が上がることにより、サスペンションが効率良く働き、タイアの接地荷重がアップ。
よりタイアの接地荷重を上げられるサスペンションチューニングが可能となる。
接地性の向上により、コーナリングだけでなく直進性も向上した。

タイトルとURLをコピーしました