日産乗用車初の対米輸出

ダットサン 1000

ダットサン1000セダン デラックス(1957年 210型)
オイルが漏れているため、下に受け皿を置いて展示されている。

日産の乗用車として初めてアメリカへ輸出され、海外のラリーでも活躍したことでも知られるダットサン1000(210型)が、2013年7月9日から8月23日まで日産グローバル本社ギャラリーに展示されている。
※2013年8月26日追記:展示期間が9月2日まで延長された。

日産乗用車初の対米輸出

スポンサーリンク

オーストラリアのラリーでクラス優勝

ダットサン1000 リアビュー

「ダットサン1000」と呼ばれていた210型は1957年(昭和32年)10月に誕生し、1958年(昭和33年)6月には日産の乗用車としては初めてアメリカへの輸出が始まり、日産が北米市場へ進出するきっかけとなった。

1958年(昭和33年)9月にオーストラリアで開催されたラリー「オーストラリア・モービルガス・トライアル」に参戦。
19日間で1万6000キロを走破するこのラリーは参加した65台中37台しか完走できなかったという過酷なものであったが、赤いボディの富士号がクラス優勝、ピンクのボディの桜号が4位となり、ダットサンの耐久性・信頼性を世界中に広めるきっかけとなった。

1959年(昭和34年)7月に生産を終了したが、同月発売された初代ブルーバード(310型)の基礎を構築したモデルといえる。

スポンサーリンク

ゴン太はこう思った。

ダットサン1000 内装

オーストラリアのラリーでクラス4位となった桜号。
クラス4位と聞くと大したことないように思えるが、実は桜号は富士号のクラス優勝をサポートすべく、富士号のスペアパーツも積んだ状態で走っていたのだ。

当時のラリーはスペアパーツを積んで走るのが当たり前だったので、桜号には2台分のスペアパーツが積んであったことになる。
当時の日本車の品質を考えれば、サポートカー的な役割でこの成績は優秀と言えるのではないだろうか。

スポンサーリンク

ダットサン1000セダン デラックス (1957年 210型)主要諸元

  • 全長:3,860㎜
  • 全幅:1,466㎜
  • 全高:1,535㎜
  • ホイールベース:2,220㎜
  • トレッド(前/後):1,170㎜/1,180㎜
  • 車両重量:825㎏
  • サスペンション(前/後):平行半楕円リーフ式/平行半楕円リーフ式
  • ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
  • タイア:5.00-15-4P

エンジン主要諸元

  • エンジン型式:C(直4・OHV)
  • 総排気量:988㏄
  • 最高出力:25Kw(34ps)/4,400rpm
  • 最大トルク:65Nm(6.6㎏m)/2,400rpm
タイトルとURLをコピーしました