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日産 セドリックシーマを展示

日産グローバル本社ギャラリーでは、展示イベント「The Game Changers 革新をもたらしたクルマたち」を2017年10月7日から2018年1月9日まで開催している。

このイベントは歴代日産車の中から、従来の固定観念を打破して新しい価値を生み出したクルマを紹介するというもの。
イベント期間中は展示車の入れ替えが行われ、計12台が展示される。
今回は2017年11月3日から11月16日まで展示された初代シーマを紹介する。

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セドリック シーマ タイプⅡリミテッド(1988年・FY31型)

日産 セドリックシーマ

初代シーマは1987年(昭和62年)の第27回東京モーターショーに参考出品され、1988年(昭和63年)1月に発売された。
セドリックとグロリアの上級機種という位置付けで、セドリックを販売していた日産モーター店では「セドリック シーマ」、グロリアを販売していた日産プリンス店では「グロリア シーマ」の名称で販売された。
セドリック・グロリアの名前が取れて「シーマ」となったのは2代目からである。

それまで日本の高級セダン市場はドイツ車で大勢が占められており、ドイツ車に匹敵するスタイリングやステータス性、走行性能の国産車が存在しなかった。
内外装に日本独自のセンスを備え、伸びやかな3ナンバー専用ボディで登場した初代シーマは、スタイリングの新鮮さや高い動力性能で新しい高級車像を提示した。

発売されたのがバブルの絶頂期だったこともあり、380万円~510万円という高価格車にもかかわらず、発売初年度の1988年だけでおよそ36,000台を販売する大ヒットとなった。
翌1989年(平成元年)の物品税廃止と消費税導入で3ナンバー車の税負担が軽減されたこともあり、初代シーマは3ナンバーブームの火付け役となった。
経済紙から「シーマ現象」と報道されるほどの社会現象となった。

展示車のタイプⅡリミテッドは、255馬力を発生する3リッターツインカムターボエンジン・VG30DETを搭載する最上級グレード。
他に200馬力の3リッターツインカム自然吸気のVG30DEエンジンも用意されていた。

ボディ形状は4ドアハードトップで、現在では生産されなくなったピラーレス構造となっている。

高出力なエンジンと乗り心地優先のソフトなサスペンションの組み合わせにより、リアを沈ませて豪快に加速する姿が印象的。

2021年12月26日追記:女優の伊藤かずえさん所有の初代シーマを日産がレストアし、日産クロッシングで展示が行われた際の記事は下記リンクから。

https://nissangallery.jp/crossing/cimarestore_202112/

セドリック シーマ タイプⅡリミテッド主要諸元

ヘリテージコレクションNo.238
全長:4,890㎜
全幅:1,770㎜
全高:1,380㎜
ホイールベース:2,735㎜
トレッド(前/後):1,500mm/1,520mm
車両重量:1,640㎏
サスペンション(前/後):ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前後共):ベンチレーテッドディスク
タイア:205/65R15 93H

エンジン主要諸元

エンジン型式:VG30DET(V型6気筒・DOHCターボ)
総排気量:2,960㏄
最高出力:187kW(255ps)/6,000rpm
最大トルク:343N・m(35.0kgm)/3,200rpm

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